another chapter＿＿＿3 ページ1
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ぼくはまた、めざめる。
ふかいよるのそこから、うきあがってくるように。
次にめざめたとき、ぼくのしかいには、真っ白なてんじょうがうつっていました。
しかくいタイルがきんとうにならんだ、そっけないつくりです。
みょうにはなにつく＿＿＿＿＿＿これはいったい、なんのかおりでしょう。
ぼくのからだからは、二本のとうめいなチューブがのびています。
チューブの先は、てんてきにつながっていて、ぽたぽたとくすりがおちてくるのがみえました。
また、このまえとはちがうばしょです。
こんかいのへやは、ぜんかいとくらべてすいぶん小さいようなきがします。
それにむだなそうしょくも、ありません。
ぼくのねむっていたベッドのわきには、小さなテレビがあって、さらにそのよこには、本が何さつもつみあげられているのです。
本とまじって、すうまいの手がみが、おかれています。
茶色のけいせんがはいった、シンプルなデザインの白のびんせんです。
その手がみを手にとってよんでみますと、これがまたとてもきみょうなのです。
どうしてって、だってあてなが、まるっきり、ぜんぜん、しらない人なんだもの！
ぼくと同じ男の子のようですが、かんぜんにべつじんです。
ぼくの名まえはヒカル、ですから、この手がみのうけとりぬしであるはずがありませんでした。
とういうことは、ここはだれか、ぜんぜんちがうひとのびょうしつなのでしょうか？
ではなぜ、ぼくはちがうひとのびょうしつで、ねむっていたのでしょう？
手がみのうけとりぬしは、どうやらピアノのコンサートのとちゅうでひきつけをおこし、そのまま気をうしなったのだそうです。
そのことをしんぱいするないようが、つらつらとかかれており、さいごに、「父さんもすぐ、日本へ向かいます。くれぐれもお母さんの言うことをよくきいて、からだに気をつけてください」としめられています。
たっぴつな字で、手がみのさいごのばしょに、なぜだかあの男の人＿＿＿＿＿＿しかうちぼうをかぶり、はまきをくゆらせる、あの男の人のイラストがかかれてあります。
どうやらぼくは、この男の人とふかい関係があるようです。
ぼくはなぜだか、ポトリとなみだがこぼれるのをかんじました。
そして手がみをにぎりしめたまま、ベッドによこになって、しばらくしろいてんじょうを、じっと見つめていたのです。
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海星(プロフ) - カラ松ガールさん» ありがとうございますっ…！ めちゃくちゃ嬉しいです！！ 頑張ります！ (2019年10月31日 7時) (
レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 前回からここまで一気読みしました！神ってました！大好きです！ (2019年10月30日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 74話に誤字がありました。「有紀子」ではなく、「有希子」です。 (2019年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 架印�靴気�» わわわ！ ほんとですね！ お恥ずかしい…ご指摘ありがとうございますっ！ (2019年10月26日 10時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 66話：「このタケシード姿、なかなかいいな」の所…。“タキシード”が“タケシード”になってますよ。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月18日 9時
