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「Aにいちゃんが安室さんの家にいたって！！？？」
Aが帰ってきたと告げたら、ボウヤは急いで屋敷にやってきた。
やはりどうも彼のことになると、この少年は気が気ではないらしい。焦った表情を浮かべ、Aがベッドに眠っているのを見ると、さらに顔が青白くなる。
「に、にいさん……」
思わず呟いたような一言に、内心くすりと笑いが溢れる。……やはり、そうなのか。
ボウヤはAの………。
俺がいることも忘れて、ボウヤはAを心配そうに見つめている。
「ちょっと熱があるな…」
「さっき薬を飲んだから、もう少ししたらマシになるだろう」
「薬って……もしかして、これ？」
机の上に出しっぱなしになっていた、錠剤の残りを指差すボウヤ。
「ああ……貧血でよく倒れるらしいな」
ボウヤは小さく頷いた。
「昔からか？」
「たまに…なるらしいんだ。僕は親戚だから分かんないけど」
「そうか」
その割には随分心配そうだな、と言ってやりたかったが、心から兄弟を気遣っている今のボウヤを虐めるのも悪趣味だ。
俺は素直に頷いておく。
「Aにいちゃんのこと、宜しくって言ったよね……赤井さん」
ボウヤの目には、明らかに非難の色が浮かんでいる。まあ確かに、安室君に接触させたのは俺のミスだと言えるだろう。
「すまなかったな。これからは目を離さないようにするから安心してくれ」
「お願いだよ？ Aにいちゃん喧嘩も強くないし、結構抜けてるとこあるからさ」
「そうみたいだな」
俺はさきほどの逆上したAを思い出す。人を殴ったことのない人間とは、ああいう拳の握り方をするんだな、と妙におかしかった。
あれでは殴ったところで威力もでないし、逆に自分の手を痛めるだろう。
今度簡単な護身術でも仕込んでやるか。
「それはそうと、君に見せたいものがあってな」
「見せたいもの？」
俺は、さきほど見つけた紙切れをボウヤに差し出す。
それを見たボウヤにも、驚愕がはしった。
「これって……な、なんで…」
「安室君の仕業としか思えんが……エコバッグを安室君にもらったそうなんだが、その中にこれが落ちていたんだ」
「でもAにいちゃんは、黒の組織とは何の関わりもないはずでしょ？」
「工藤新一の兄だと知って、興味が湧いたのかもな」
俺の推測に、ボウヤは唇をかみしめる。
紙を持つ手が、ぶるぶると震えていた。
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海星(プロフ) - カラ松ガールさん» ありがとうございますっ…！ めちゃくちゃ嬉しいです！！ 頑張ります！ (2019年10月31日 7時) (
レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 前回からここまで一気読みしました！神ってました！大好きです！ (2019年10月30日 23時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 74話に誤字がありました。「有紀子」ではなく、「有希子」です。 (2019年10月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
海星(プロフ) - 架印�靴気�» わわわ！ ほんとですね！ お恥ずかしい…ご指摘ありがとうございますっ！ (2019年10月26日 10時) (レス) id: 9bd37337b9 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 66話：「このタケシード姿、なかなかいいな」の所…。“タキシード”が“タケシード”になってますよ。 (2019年10月26日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2019年10月18日 9時
