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ガチャ。
ドアの鍵が開く音がした。
読んでいた雑誌を脇に置き、私はリビングを飛び出す。
「零さん、おかえりー！！」
今日は警察庁に出勤の日だったのか、零さんはスーツ姿だった。
グレーのスーツを着た零さんは、私の中ではダントツでカッコいいと思うんだけど、これは内緒だ。
「ああ、ただいま」
「ちょっと疲れてる？ 頭撫でてあげよう」
「相変わらずだな。……頼む」
零さんが素直に頭を下げたので、私はよしよしと綺麗な彼の金髪を撫でた。
「どう？」
「いい感じ。ありがとう」
零さんが私をぎゅっと抱きしめる。
その時、ふわっと女物の香水の香りがして、思わずギクリと顔が強張った。
「今日のご飯なんだっけ？ 先にシャワー浴びてきてもいい？」
零さんが甘えたように頬にキスしたので、慌てて私は頷いた。
「うん、いいよ。夕飯の準備して待ってるね」
「サンキュー、助かる」
あれって……さっきの……
きつめの香水の匂いを思い出し、私は少し憂鬱な気分になった。
ちょっと話したとか、一緒にいたとか、それくらいじゃあんなに匂いはつかないだろう。
今日一日、ずっと一緒にいたってこと？ 仕事かな？
そうだ。それしか考えられない。
零さんは浮気したりするような人じゃないもん。
そう思っても、なんだか少しモヤモヤする。
零さんはなんだってイケメンだ。何でも出来るし、引く手数多だろう。浮気相手になりそうな人がいたって……おかしくない？
あー、やめよやめよ。めんどくさ。
こんなこと考えるなんて私らしくない。
仕事から帰ってきて疲れているのに、余計な詮索をされる零さんも可哀想だ。
食卓に今日の夕飯である肉じゃがを並べる。
でもちょっとは私も頑張らないといけないかな？
ウカウカしてたら、零さんを横取りされちゃう……なんてことに……。
それは困る……なんか方法を考えた方がいいかもしれない……！！！
て、手始めに私も香水でもつけてみようか！！？
私は早速雑誌の付録についていた香水を使ってみるのことにした。
でも普段香水なんてつけないから、どれくらいつけたらいいか、よく分からない。
何プッシュかして、うん、これくらいかな？ と思っていたら、シャワー浴びた零さんが戻ってきた。
「A〜っ」
零さんが飛びついてきた。ぎゅっと私を腕の中に閉じ込めて、それから、ん？と顔をしかめた。
「なんか……香水とかしてる？」
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mei(プロフ) - 素敵すぎる…!!!胸キュンしすぎて苦しい状況に陥っています。どうしましょう。 (2022年5月5日 3時) (
レス) @page46 id: b5f626851a (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 甘々零さん、ごちそうさまです。私もそんなふうに思われたい! (2022年4月21日 17時) (レス) @page46 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - この作品を何度読み返したことか…海星さんの書く零さん好きすぎます。また書いていただけませんか？是非読みたいです (2022年4月21日 0時) (レス) @page46 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - はあああああ番外編最高かよおおおおおおお甘々じゃねえかよおおお最高ありがとうございます (2021年1月11日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンして一気に読んでしまいました！景光と零と夢主が夢の中で３人で会話してるの見たいです！更新待ってます！ (2020年3月19日 19時) (レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海星
| 作成日時：2018年6月15日 16時
