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「下着選びに付き合ってほしいぃ?」

「しっ、しっー!!」


素っ頓狂な声を上げた園子ちゃんを、慌てて私は押しとどめた。

今は零さんはバックヤードにいていないけど、あの人のことだ。どこで聞き耳を立てているか分からないんだから。


「なんで? どうしてまた?」

「いや、私さ……よく考えてみたら、色気のカケラもないスポブラしか持ってないなって……」

「それは問題ね。早くも安室さんに萎えられる可能性があるわ」


真剣な顔で断言する園子ちゃんの横で、ちょっと赤くなってる蘭ちゃん。
ちなみに私も赤くなってるよ。


「いや別に、安室さんに見せようとか……そ、そんなことは……」

「あら、そんなこと言っちゃってえ。
妙齢の男女が二人。一緒に暮らしていて、何もないなんてこと、ないもんねえ。
もうAからCまで終了済みなんでしょ? 安室さんのあんなところやこんなところまで……」

「ちょ、ちょっと園子!!!」


横で聞いていた蘭ちゃんが、悲鳴を上げる。


「そ、そうだよ!!! 私たちは清く正しいお付き合いしかしてないんだから!!!」

「あら、じゃあスポブラだって何も問題ないじゃない? 安室さんに見せるわけでもないんだし?」

「うっ……そ、それは……」


黙り込んだ私をみて、園子ちゃんは満足げに高笑いした。


「付き合ってあげてもいいわよー?
でも覚悟しておいてね! 私、やるときはとことんやる性格だから!!」

「う……ん?」


その時はまだ、分かっていなかったのだが。


♡ ♡


「これなんかどう!?」

「いや、こっちだよ、園子ー!」

「それはちょっとラブリーすぎ。もっと攻めていこう!」

「い、いやちょっと二人とも?」


さっそく次の日、私は園子ちゃんと蘭ちゃんと一緒に、駅前のアウトレットモールにやって来ていた。

しかし。

園子ちゃんが選ぶ下着はなんて言うかさ……際どいんだよなぁ。

私はもっと、可愛くて使いやすそうな感じでいいんだけど。

そんなレースいっぱい付いてなくていいんだって。
あー、だからもう。それ、殆ど隠れてないじゃん。お尻とか丸見えじゃん。


「いやあの……もうちょい可愛い感じのを……」


「よーしっ!!! これでどうだっ!」


園子ちゃんが選んでくれた下着を、私に押し付ける。
私の抗議は全く聞いてもらえなかった。


「安室さんと熱い夜をっ!」


という謎の励ましをいただき、そのまま家に帰り、買ってしまった下着を見つめて、今に至る。

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mei(プロフ) - 素敵すぎる…!!!胸キュンしすぎて苦しい状況に陥っています。どうしましょう。 (2022年5月5日 3時) (レス) @page46 id: b5f626851a (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 甘々零さん、ごちそうさまです。私もそんなふうに思われたい! (2022年4月21日 17時) (レス) @page46 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - この作品を何度読み返したことか…海星さんの書く零さん好きすぎます。また書いていただけませんか?是非読みたいです (2022年4月21日 0時) (レス) @page46 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - はあああああ番外編最高かよおおおおおおお甘々じゃねえかよおおお最高ありがとうございます (2021年1月11日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンして一気に読んでしまいました!景光と零と夢主が夢の中で3人で会話してるの見たいです!更新待ってます! (2020年3月19日 19時) (レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2018年6月15日 16時

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