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あなたside


なんとかして零さんに連絡を取れないだろうか?

そうだ、携帯だ!


というなんとも単純明快な答えを思いつき、ワンピースのポケットを探るが、携帯は見当たらない。


「おい、まさか携帯でも探してるのか? 携帯はほぉら。ここだよ」

スキンヘッドがニヤニヤ笑いながら、ポケットから私のスマホを取り出した。零さんに買ってもらった、零さんとお揃いのスマホ。

こんなやつに、零さんから貰った物を触られたくない。吐き気が一層強くなる。


「なぁ……携帯で何しようとしてんだよぉ? なぁ」


いきなり立ち上がって近づいてくるスキンヘッド。目が完全にイッてる。……やばい。


「おい、おーい、きいてんのかぁ? 答えろよ」


じゃあ口のガムテープをとってくれ。抗議するように精一杯睨みつけたら、胸を思いっきり蹴飛ばされた。
声にならない悲鳴をあげる。のたうち回るくらいに痛い。目に涙がにじんだ。
それを見ながら、ゲラゲラと笑っている犯人たち。


ダメかもしれない。
そんなことを、ぼうっと思う。零さんはもう、来てくれないのかもしれない。

いや、そんなことない。
零さんなら、必ず________________


必ず、


見つけてくれる。






降谷零side


「次郎吉さん。ここのホールの見取り図を持って来てくれませんか?」

「見取り図?」

怪訝そうにしながらも、次郎吉は見取り図をすぐに持ってこさせてくれた。

「もしかして排気口の音に気がついたの?」

「コナン君も気がついたかい?」

「まあね」

あっさりと頷いたコナンは、机の上の見取り図を眺める。

「あんなに大きな排気口の音がしそうなのは……この機械室とボイラー室あたりかな?」

「おい、ちょっと待て」


毛利探偵が、俺たちの間に割って入る。


「ま、まさか犯人はこのホール内にいるのか?」

「まず間違いないと思いますよ」


沖矢がサラリと答えた。


「な、なんでそんなこと分かるんだよ」

「Aさんが消えてから、まだ一時間ほどしかたっていない。その間に彼女を気絶させ、どこか違う場所に運び出し、電話までかけてくる時間があるでしょうか? そもそもこのホールは表口も裏口も、どちらもメイン会場を突っ切らなければたどり着かない。大人の女性一人を抱えて行くのは目立ち過ぎます。犯人たちはAさんを襲って気絶させ、おそらくボイラー室かどこかに閉じ込め、身代金交換時の混乱に乗じて脱出するつもりでしょう」

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mei(プロフ) - 素敵すぎる…!!!胸キュンしすぎて苦しい状況に陥っています。どうしましょう。 (2022年5月5日 3時) (レス) @page46 id: b5f626851a (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 甘々零さん、ごちそうさまです。私もそんなふうに思われたい! (2022年4月21日 17時) (レス) @page46 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - この作品を何度読み返したことか…海星さんの書く零さん好きすぎます。また書いていただけませんか?是非読みたいです (2022年4月21日 0時) (レス) @page46 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - はあああああ番外編最高かよおおおおおおお甘々じゃねえかよおおお最高ありがとうございます (2021年1月11日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
柘榴(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンして一気に読んでしまいました!景光と零と夢主が夢の中で3人で会話してるの見たいです!更新待ってます! (2020年3月19日 19時) (レス) id: 2a4d2a700d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海星 | 作成日時:2018年6月15日 16時

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