『幸せ』の意味 (ページ9)

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異変8 ページ9

和『……はぁ。』

まだ朝の5時。最近、身体の痛みでこの時間に起きちゃうんだ。
そっと自分の脇に体温計を挟む。

ピピピピッ……

ディスプレイに表示された37.5℃という数字は余計に僕の心を重くさせた。

和『風邪でもひいたかな。』

下で寝ている潤くんに聞こえないくらいの小さな声で呟く。

2段ベッドのハシゴを降りて下へ向かう。

和『智にぃおはよう。』

智『おはよう。和、早いね。』

僕はこくんと頷いた。

雅『和おはよっ！』

和『僕まだ夢みてるんですかね。』

あの雅にぃが僕より早く起きるなんて今日は雹でもふるんですかね…。

雅『夢じゃないよぉ！雅にぃだよ〜！！』

朝からテンションMAXの雅にぃを放っておいて自分の席へ座る。

僕が赤い帽子のおじさんを操作していると、翔にぃが起きてきた。

翔『おはよう。』

…翔にぃは寝起きでも爽やかだなぁ。僕はそんなことを思っていた。

潤『おはよ……』

和『潤くん、おはよう』

そう言うと潤くんは僕のほうを見て微笑んだ。
イケメンだ……。///

朝食を食べ終え、各自学校へ行く準備をする。

智『あっ…和。』

智にぃにそう呼ばれて僕は振り返った。

和『……？』

智『あのさ、今週の土曜日予定あけといてね。』

そう言われ、僕は最初から予定なんてなかったので頷いた。

潤『今日は歩いて行こうぜ。』

そういうと和にぃはそうですね。なんて言った。

昨日よりも顔色が良くないし、朝もぼーっとしてた。

熱でもあるのかな。

潤『和、あのさm……っ』

和『あっ！！大変！僕今日、日直なの忘れてました！』

俺の話をさえぎるように言った和は、先に行きます。といって走っていった。