『幸せ』の意味 (ページ7)

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異変6 ページ7

お風呂からあがった2人はテレビに釘付けだった。

雅『潤、ちょっといい？』

オレがそういうと潤は不思議そうな顔をしてこくんと頷いた。

雅『ここ、座って。』

オレの部屋へ連れていき潤に話を聞いてみることにした。

雅『最近どう？』

なるべく自然に。不安にさせないように。

潤『ん…？いや……』

潤はあいまいに答えて下を向く。

雅『いや、最近2人とも元気ないなぁって。なんかあった？』

ストレートに聞いてみる。すると潤は下を向いたまま

潤『俺は、和にぃが心配なだけだもん。』

とぼそっと独り言のように呟いた。

雅『潤…？和の事にぃににも教えて、1人で悩まないでさ。』

そう言って潤の手を優しく包んだ。

潤『和いつもなら徒競走、俺になんか負けないくらい速いのに。走ったあと、和しんどそうにしてた。さっきお風呂に入った時も和の足に痣があったよ。』

今にも涙がこぼれ落ちそうな目をしてオレに言った。
……和、ただの風邪だといいんだけどな、

今日、翔にぃに聞いてみるか。
オレはそう思い立ち上がった。

雅『潤、教えてくれてありがとう。今日、翔にぃに聞いてみるね。』

そういって潤の頭をくしゃくしゃ撫でてあげた。
潤はやめろと言いながら嬉しそうに笑った。