『幸せ』の意味 (ページ11)

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異変10 ページ11

雅『潤？なに暗い顔してんの？』

そういって雅にぃがジュースをくれた。

雅『大丈夫。和のことなら智にぃに頼んであるから。』

時々、雅にぃは俺の心を見透かしたようなことを言う。

雅にぃの言葉に何度救われたことか。

この人はなにも見ていないようで誰よりも周りを見てるんだ。

潤『うん。ありがとう。雅にぃ』

そう言うと雅にぃは飛び切りの笑顔であひゃひゃと笑った。

それからしばらくして智にぃと翔にぃが帰ってきた。

翔『そろそろご飯できるよ。』

和のとこ呼んできて。そう言われた。

潤『和。夜ご飯出来てるよ。』

部屋に入ると電気もつけないで和はベットに寝転がってた。

潤『かーず。』

電気をつけて和のそばにいく。

和『あ、潤くん。』

眩しそうに顔をしかめているそのほっぺはほんのりピンク色に染まってた。

潤『和、熱あるんじゃないの？』

和の大きい目は熱のせいか水分を多く含んでいた。

和『これくらい。平気ですよ。』

和はよいしょと立ち上がり下へ行った。

おかしい。
和の大好きなハンバーグなのに。

和の箸は一向に進まない。

雅紀や潤も美味しいといっているのだからまずいという訳でもなさそう。

翔『和、美味しい？』

和『美味しいですよ。』

そういって和は急いで箸を動かし始めた。

雅『翔にぃおかわり！』

翔『あ、はいはい。』

ちらりと和のほうをみると和の箸はまた勢いを弱めていた。