終曲ハーツラビュル！1 ページ22
観測者:ユウ
ﾘﾄﾞﾙ寮長の暴走事件から数日後、僕達はパーティ会場の一角で寛いでいた。ちなみに僕が座っている椅子は先日僕を迎えに来てくれたものだ。そういえば、あの時アリシアさんにお礼を言ってなかったっけ。
ユウ「アリシアさん、この前はありがとう！椅子に乗って空を飛ぶなんて、ハリp…」
遮るようにファンファーレが鳴り、その後言おうとしていた事は周りの歓声と共に青空に吸い込まれた。
寮生A「我らがリーダー！赤き支配者！ﾘﾄﾞﾙ寮長のおなーりー！」
寮生たち「ﾘﾄﾞﾙ寮長、バンザーイ！」
ﾘﾄﾞﾙ「うん。庭の薔薇は赤く、テーブルクロスは白。完璧な"なんでもない日"だね。ティーポットの中に眠りネズミは…って。いや、いなくてもいいか」
ﾄﾚｲ「そんなに急に変えなくたっていいさ。ジャムはネズミの鼻に塗らなくたってスコーンに塗ればいい。絶対ないとダメ、じゃなくてあったっていい、にしていけばいいだけだろ？」
ﾘﾄﾞﾙ「うん、そうだね」
ｴｰｽ「はーぁ。結局庭の片付けとか今回の準備とか全部オレらがやらされたんだけど？」
ﾃﾞｭｰｽ「まあまあ。寮長の体調も何事もなく回復したわけだし」
ｹｲﾄ「お庭にフォトジェニックな飾りつけもできたしオレ的には大満足♪」
ｸﾞﾘﾑ「うーっ！早く料理が食べたいんだゾ！」
ｹｲﾄ「オッケー♪ではさっそく…」
ﾘﾄﾞﾙ「ちょっと待って！」
ｹｲﾄ「えっ？」
…ﾘﾄﾞﾙ寮長の鋭い声でそれまでの平和な空気が一気に張り詰める。
ﾘﾄﾞﾙ「その白い薔薇…」
険しい表情の寮長が指差す方を見ると庭の薔薇の一部が白のままになっていた。
ｴｰｽ「げっ！塗り残し！？」
ｹｲﾄ「あわわわ…ｴｰｽちゃん、ﾃﾞｭｰｽちゃん、ちゃんと塗ってって言ったじゃん〜！」
ﾃﾞｭｰｽ「僕たちのせいですか！？」
同級生2人と先輩による慌ただしいコントが繰り広げられるが、笑えそうにない。
ﾄﾚｲ「リ、リドル。これは…」
ﾘﾄﾞﾙ「…なんてね。もう薔薇の木の1本や2本で罰したりしないさ」
険しい顔から一気に優しい笑顔になるﾘﾄﾞﾙ寮長。
ｹｲﾄ「ほ、ほんとー！？ﾘﾄﾞﾙくん寛大！」
ﾘﾄﾞﾙ「みんなでやれば早いだろうしね」
ｴｰｽ「って塗るのは変わんねーのかよ！」
ﾄﾚｲ「まあまあ。それでも本当に…うん。変わったな、リドル」
ﾘﾄﾞﾙ「それじゃみんな、準備はいい？」
みんなが白い薔薇の木に集まる。アリシアさんも静かに微笑みながら薔薇を塗り始めた。
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ノヂヨ(プロフ) - ラムさん» ラムさん。お返事遅くなり申し訳ございません。アナログ絵と自分が執筆中にイメージしている姿でよろしければ後ほど掲載させて頂きます。イメージと違うと思いますが予めご了承ください。 (2021年3月22日 22時) (
レス) id: a4422f3a77 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年3月7日 23時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 続きお願いします (2020年8月12日 20時) (レス) id: 97fd350fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - 続きお願いします (2020年8月7日 19時) (レス) id: 97fd350fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ノヂヨ(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございました (2020年7月11日 19時) (レス) id: 515a0e6435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノヂヨ | 作成日時：2020年7月11日 18時
