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4話 ページ5

@千秋's Room

CDをきいてみたはものの、これは難しい曲だな。

千秋「とりあえず弾いてみるか。A、この後は自主練習にしよう。しばらくしたら、合わせよう。」

確かにそれがいいかも。

貴方「はい。じゃあ、一通り弾けるようになったら戻ってきます。」

千秋「ああ。じゃあ、30分後くらいに。とりあえず一楽章だ。」

貴方「はい。」

@A's Room

よし、練習だ。

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ラフマニノフピアノコンチェルト
第1楽章
Moderato ハ短調 2分の2拍子 自由なソナタ形式
主題呈示部に先駆けて、ピアノ独奏がロシア正教の鐘を模した、ゆっくりとした和音連打を、クレシェンドし続けながら打ち鳴らす。
導入部がついに最高潮に達したところで主部となる。
主部の最初で、オーケストラのトゥッティがロシア的な性格の旋律を歌い上げるが、その間ピアノはアルペッジョの伴奏音型を直向きに奏でるにすぎない。
この長い第1主題の呈示が終わると、急速な音型の移行句が続き、それから変ホ長調の第2主題が現れる。
第1主題がオーケストラに現れるのに対し、より抒情的な第2主題は、まずピアノに登場する。(ちなみにピアノ独奏は、第1主題の伴奏音型から移行句まで、急速な装飾音型を奏で続ける。これらの音型は、しばしば鈴と誤解されやすいが、ロシア正教会の小さな鐘を模している)。
劇的で目まぐるしい展開部は、楽器法や調性を変えながら両方の主題の音型を利用しており、この間に新たな楽想がゆっくりと形成される。
展開部で壮大なクライマックスを迎えると、恰も作品を最初から繰り返しそうになるが、再現部(Maestoso)はかなり違った趣きとなる。
ピアノの伴奏音型を変えて第1主題の前半部分が行進曲調で再現された後、後半部分はピアノによって再現される。そして第2主題は移行句なしで再現され、入念にコーダを準備する。
第1楽章においてピアノ独奏は特異なことに、第1主題の主旋律の進行を、完全にオーケストラ、特に弦楽合奏に委ねている。
ピアノの演奏至難なパッセージの多くが、音楽的・情緒的な必要性から使われており、しかも伴奏として表立って目立たないこともあり、聴き手にピアノの超絶技巧の存在を感付かせない。
ピアノはオーケストラのオブリガート的な役割に徹することで、時には室内楽的な、時には交響的な印象を生み出すのに役立っている。
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作者名:愛梨 | 作成日時:2020年2月18日 13時

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