ロイヤルミルクティー (ページ2)

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mukai said..

廊下にいたのは宮舘くん。

「あ、っ、えっと、」

「シカト？」

「いや、違くて‥」

宮舘くんはどんどん近づいてきて、俺の目と鼻の距離に立った。

「リピートアフターミー。おはよう。」

「‥っ、おは、よ、う。」

「よくできました。」

その瞬間大きな手が俺の頭を撫でる。

宮舘君はそのまま自分の席に行ってしまった。

「次の時間は‥バスケか。」

「あれ、なあ、石じゃん。」

最悪や、よりによって宮舘くん達と同じグループに入れられてしまったし、敵チームには俺を中学の時いじめてきた奴もおる。

「おーい、そいつ男好きの石だぞ。あんま近づくなよー。」

その一言で体育館がザワザワと響めき出す。

ああもう、最悪や。

そんなことに気を取られているとゲーム開始の笛が鳴った。

ジャンプボールを任された俺は勢いよく手を伸ばした。

その瞬間、体がものすごい衝撃で後ろに飛んでいって、頭を思いっきり打ちつけて動けなくなった。

「いっ、、た、」

「石が調子乗んなよ。」

駄目や、みんなに見られてるし惨めで死にそう。

そう思っていると視界が暗くなった。

目の前には、宮舘くんが目の前に座り込んでいる。

「助けてっていいなよ。」

「‥え、」

「俺が助けてあげる。ほら、リピートアフターミー、助けて。」

言わないと、ちゃんと言わなきゃ。

「宮舘くん、たす、けて。」

その瞬間、宮舘くんはにこりと微笑んで俺を横抱きで持ち上げた。