康二くんと大人な涼太くん (ページ10)

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いつものように目を覚ませば、いつもと違う部屋。

いつもと違う香り。

隣には大好きな人。

隣で眠る康二を見て、幸せを噛み締めながらゆっくりと布団から出る。

棚に入れてあるインスタントコーヒーをマグカップに入れて、お湯を沸かす。

向「んん、りょうたくん、おはようさん、」

宮「起きてきたの。えらいね。おはよう。」

まだ眠そうに目を擦る康二といっしょに椅子に座り、コーヒーを啜る。

宮「夏休みだし、近々どこかへ出かけようか？」

向「ほんま？ええん？」

そういうと康二は机から1枚のチラシを引っ張り出してきた。

向「花火大会！」

なんともベタなイベントだけど、康二が喜ぶ顔を見たくてOKした。

宮「そういえばさ、このほっぺどうしたの…… ？」

ずっと気になっていた。時々痛そうな素振りを見せることもあったし。

向「えっと、、その、告白断ったら叩かれてしまって……その、涼太くんしか見えてへんねん俺には！」

宮「ふは、笑」

必死な康二を見ていると何故か笑いが込み上げてきてしまった。

涙目な康二の頬に俺の手を添えた。

向「涼太くんの手冷たい」

宮「康二が俺の事自信もって恋人と認めててくれて嬉しい。ありがとう。」

向「涼太くん可愛い。抱きたい。」

最終的には小突く羽目になってしまったけど。

康二の優しさを再確認した。