康二くんと大人な涼太くん (ページ9)

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涼太くんが体調を崩してから約1週間後、俺も夏休みに突入した。

ってのはええんやけど、今はなかなか涼太くんに会えてへん生活が続いてる。

バイトのシフトもなかなか合わへんし。

向「あー、あいたい」

目「会いたい気持ちはわかるけどさ。宮舘さんも忙しいんでしょ。」

俺の家の冷蔵庫からアイスを漁りながらめめが言う。

めめが帰ってから、俺はずっとスマホの涼太くんという文字とにらめっこ。

連絡したいけど、しすぎもおかしい。

もしかして嫌われた？

年下との恋愛になんて飽きてしまったんやろうか。

向「っ、いやや、そんなん、」

考えただけで泣けてくる。

その時、玄関から物音がしたと思ったら手にビニール袋を提げた涼太くんが現れた。

宮「最近会えてなくて寂しい思いしてると思って。」

ああ、涼太くんにら全てお見通しや。

向「だいすき。寂しかったんやで。」

舘「ごめんね？でも今日は康二の家に泊まるつもりで来た。」

涼太くんは大きめの荷物を目で指すとどこか嬉しそうに微笑んだ。

向「えっ！ほんま！？」

宮「本当。ほら、お風呂入っておいで。」

涼太くんに急かされ、お風呂を超特急で済ませ、久しぶりに涼太くんの顔をゆっくり見ながら話すことが出来た。