康二くんと大人な涼太くん (ページ16)

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渡「へー。あのガキ結構やるな。」

涼太の家で先日バイトであった話を聞かされた。

ガキの話は興味無いけど涼太が絡むとなると聞きたいと思ってしまう。

渡「結構あいつ度胸あんのな。」

宮「そうでもないよ。実はかなり弱くて涙脆いし、それに… 」

渡「それに？」

俺が何度聞き返してもその後を涼太が言うことは無かった。

まあ、俺も親友の恋愛にどうこう干渉するつもりはない。

宮「翔太はさ、タバコで根性焼きって、したことある？」

渡「はあ？したことあるかそんなもん。するやつは頭おかしいだろ。」

涼太は手首の辺りに視線を落とすとまた悲しそうに微笑んだ。

おいガキ。

涼太にこんな顔させていいのかよ。

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学校に来た康二くんはすごく怯えてしまっていた。

前の恋人さん？のことは少し聞いていたから何とか落ち着けようとした。

向「大吾、俺の腕、確認したんやと思う、どうしよ、俺涼太くんに嫌われてまう、」

目「落ち着いて康二。大丈夫、宮舘さんはそんなことで康二を嫌ったりしないよ。」

康二はまだ夏だと言うのに長袖の裾をぎゅっと掴んでいた。

ラ「めめ、宮舘さんに連絡したら…？」

向「あかん、！あかん、」

いつもの明るくて、ラウールを守ったり恋人思いな康二は好きだけど。

自分を犠牲にしてまで傷つく康二は嫌いだ。