11話 ページ11
えっと、どれどれ。
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私、羽生結弦は、デザイン事務所社長の雨宮Aさんとお付き合いを始めたことを報告させていただきます。
私たちは、5日ほど前に知人の紹介で出会い、お互いの雰囲気に運命を感じ付き合い始めることになりました。
今後も精いっぱいスケートを頑張っていこうと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
なお、雨宮さんのデザイン事務所への問い合わせなどは控えていただけると幸いです。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
羽生結弦
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羽生さん、やさしいな。
混乱が起きないようにしてくれたんだ。
雨宮「葉月、読み終わったよ。」
古川「結構いい感じだよね。Twitterのリプとかも見てないの?」
雨宮「見てない。よさげなやつだけ読んでよ。怖いもん。」
古川「いいよ。 雨宮さん、おめでとうございます。羽生さんも雨宮さんもどっちも好きなので、うれしいです。 付き合い始めで報告するところに誠意を感じます。 羽生さんと衣装デザインとかもやっちゃってください。 お互い繊細な感性を持ってる感じだし、運命を感じたのかな?そういうのなんか素敵だよね。」
あれ?意外と炎上してない?
雨宮「否定的な意見は?」
古川「読んでいいの?」
知っておいたほうがいいよね。
雨宮「うん。」
古川「付き合って5日で付き合うとか軽すぎない?なんか幻滅した。 どんだけの美女かと思ったら、そんなにかわいくないじゃん。 ゆづはスケーターと付き合ってほしかったな。とか。、、大丈夫?」
雨宮「あ、うん。大丈夫。5日で付き合うのは軽いかもなと私も思ってたし、かわいくないし、スケーターじゃないし。全部事実だもんね。」
しょうがない。
古川「今日って出勤日だっけ?」
雨宮「うん。会社にいる。でも、大きな混乱はなさそう。」
(コンコン)
雨宮「あ、ごめん。誰か来た。またあとで。」
古川「うん。」
誰だろう。
雨宮「どうぞ。」
秘書「失礼します。社長、おめでとうございます。まさか羽生さんと付き合ってらっしゃったとは。」
雨宮「ありがとう。混乱になってる?」
秘書「なってないです。ただ、公式ショッピングサイトにアクセスが殺到してサーバーが落ちました。」
うわ。それは大変。
雨宮「復旧は?」
秘書「復旧済みです。」
さすが。優秀なエンジニア雇っておいてよかった。
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作者名:はるか | 作成日時:2021年1月12日 16時