ノクターン第13番 Vl

34.Atsuto side ページ34

〜♪〜♪






ピアノ協奏曲 第1番
Concerto pour piano et orchestre Op.11 CT47
フレデリック・ショパン
(Fr�・d�・ric Chopin/1810-1849)






ー第1楽章ー

Allegro maestoso ホ短調 3/4






管弦楽から始まる序奏は壮大かつ重厚であり、ショパンがこの作品にかける意気込みが伝わってくる

音楽家としての飛躍のためウィーンに旅立つ彼は、大切な人へ 場所へ、沢山の想いをこの曲に込めたのだろう






ーーvorwarts…



＜…ピアノ部門は、日本人からも一人出ます＞

＜チャイコフスキーコンクール。相馬友樹っていう…私の幼馴染です＞



ーー






ーどんな挫折をしてきたの？ー






ピアノの登場は甘美で切ない第一主題

ピアニスティックな装飾音が施されるそれは、既にピアノの詩人の世界に染まっている






ーーvorwarts…



＜………私は、誰かの活躍を妬ましく思う汚い感情を持ってるの。…それで、自分の音が汚れていく事も知ってる＞

＜……だから、またそうなるのが怖くて＞



ーー






ーどんな屈辱を受けてきた？ー






ホ短調の経過句の後、直情的で透明感を持つ第二主題が登場する

そして、極めて華麗な展開部へと盛り上がりを増してゆく






ーーvorwarts…



＜…エリザベート王妃国際音楽コンクールに、出てみないかって言われたの＞

＜………挑戦したいと思った。…だから、ウィーンに行きたいと思った＞



ーーー







ーでも、それ以上の喜びを知ってるでしょ？ー






再現部は同じ旋律を用いながらも極めて幻想的。この曲最大の魅力だ






ーーvorwarts…



＜……私はね、この曲大嫌い。この世で一番嫌いかもしれない。笑＞

＜…フレデリックさんは何も悪くないんだけど、自分が悪いんだけど、…多分ずっと、全部この曲のせいにしてたの＞



ーー






ー全ての出会いが、経験が、想いが、
今 貴女を強くしているー






そして第二主題

甘美さの中にも憂いを含んだパッセージは、胸に迫るような旋律






ーーvorwarts…



篠崎A エリザベート王妃国際音楽コンクール ピアノ部門 グランプリ受賞ーー



ーー






ーまじでカッコいいよー






終結部は情熱的で技巧的
オーケストラの重厚な音色で、その幕を閉じる






ーーvorwarts…



＜やめない。誰に何を言われても、ベルリン・フィルであの曲を弾く＞

＜楽しみにしててね＞



ーー






ーありがとう。
俺を、此処に連れて来てくれてー

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