16.Maya side ページ16
「鹿児島はどう？快適？」
篤「まぁ。」
代表合宿ではすっかりお馴染みの光景となった、天邪鬼とお嬢様のSkype。
合ってるんだか合ってないんだか良くわからない、緩〜い二人の会話を遠巻きに眺めるのも、
この代表合宿の醍醐味だったりするわけで。
「ブラジル行きたいな。全部は無理でも、一試合くらいは観たい。」
篤「いいって。危ねーから。」
そういえばプロポーズ作戦大失敗なんて珍騒動があったけど、上手くいってるのかな？
ま、それもこれも全て
救世主麻也様のおかげだよね。
あの男らしい説教…
思い出すだけで痺れるぜっ！
「大丈夫だよ。きっと松原さんも付いて来てくれるし、」
篤「松原さん？それって安心出来る要素なわけ？笑」
「笑」
画面の中で幸せそうに笑うお嬢様の薬指には、綺麗なダイヤモンドが光っていた。
『ねぇ、A。お腹空いた。』
「え、もう？さっき朝ご飯食べたばっかりなのに。笑」
いつもはイケメンと言われるその顔を、気持ち悪いほどに緩ませている天邪鬼。
でも今日は何故か、片方の口角をヒクヒクと引きつらせ、
篤「……で、何で居んの？」
きっと原因はそれだろう。
お嬢様の膝の上にちょこんと乗ってる、
可愛らしい その小さな男。
「一人で寂しいだろうからって、亮輔くんが泊まりに来てくれたの。ね？」
亮輔「うん！」
お嬢様は小さな男の背中をギュッと抱きしめると、ラブラブオーラを放ちながら二人で微笑み合う。
”あーそう。”なんて余裕な返事を返しているけれど、天邪鬼のその声は微かに震えていて、
うっちー、俺には確かに見えるよ。
その背中からワナワナと燃え滾っている、
ジェラシーが。
亮輔「昨日Aとデートして来たんだ！お揃いのキーホルダー買ったの！」
篤「…へー。良かったね。」
亮輔「一緒にお風呂も入ったし、昨日も一緒に寝たんだよね？」
「うん。」
篤「………ふーん。随分仲良しなことで。」
ていうか何？この面白い光景。
普通そんな小さい子相手に、あからさまに嫌な顔するか？26歳。
勝ち誇ったようにお揃いのキーホルダーを見せつける小さな男に、天邪鬼はピクッと眉を動かした。
亮輔「いいでしょ？これ。Aが選んでくれたんだよ。」
篤「…ふっ、趣味悪りー。」
亮輔「そんなことない！カッコいいもん！」
うっちー…趣味悪りーってどうなのよ…笑
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向日葵(プロフ) - 久しぶりにﾉｸﾀｰﾝを全部読みました!!!やっぱり感動するしいいお話だなって思いました。早くきらきら星の続きが読みたいなって改めて思いました。。。待ってますね!! (2015年11月21日 15時) (
レス) id: 625bd2f9b0 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 初めまして。この小説を初めて読んだ時にコメントさせてもらおうかなと思いましたが全部読んでからと思って、今日になりました。最初に読んだ時から引き込まれて、毎朝の日課になって、朝が楽しみになりました笑少しでも私の気持ちが伝わっていればと思います(o^^o) (2014年10月24日 16時) (レス) id: 89de68dc72 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 完結おめでとうございます！そして、素敵なお話を読ませて頂いて本当にありがとうございます。温かくて、柔らかくて、読んでるだけでこっちが幸せな気持ちになってしまいました。なんだかいつまでもこの2人を見ていたい、と思ってしまう程です。このお話が大好きです。 (2014年10月4日 9時) (レス) id: 02821e7e3d (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 本当に面白かったです！クラシックは全然知らなかったんですけど、でてくる曲全てが気になってたくさん聞きました笑これからも頑張ってください！！！ (2014年9月9日 17時) (レス) id: fd4e1ac951 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 初めてコメントします！！！！素敵なお話をありがとうございます！毎日読んでて幸せでした！こんな素敵な作品初めてです！素敵すぎて、なかなか抜け出せません…（笑）リピートで読んでいます。この二人が大好きなので、続編楽しみにしています！素敵な作品ありがとう (2014年8月26日 23時) (レス) id: 3e907fcd61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：laiz
| 作成日時：2014年6月28日 20時
