３ ページ4
Aside
ホールに向かうと、たくさんの人がいた。
私と秀吉、みやびさんは前から二列目に並ぶ。
来る途中に秀吉から他の生徒の話を聞いたみやびさんはキラキラと目を輝かせていた。
「…(変な子だなぁ…)」
隣に立っているみやびさんを見て、つくづくそう思った。
秀吉「…なぁなぁAちゃん。」
「なに秀吉」
秀吉「あそこの壁にいてる男。アイツが織田信長やで」
「…アイツか」
織田信長は、壁にもたれかかり、干し柿をひたすらに食べている。
そんな男をつまらなそうな目で眺めると、大あくびをした。
『一同！注目！』
急に声がして、全員が上を向く。
そこには、一人の女性と大きな水晶玉があった。
理事長「諸君！ 私は理事長の別府ノ守与太郎だ！」
ここまでは覚えてるんだけど。
気が付けば、大きな白い垂れ幕に「旗印戦 開幕」って書いてあって、女の人がほら貝を鳴らしているところだった。
秀吉「ほら、みやびちゃん、Aちゃん。教室行くで」
「あー先行ってていいよ。あんまり人に埋もれるの好きじゃないし」
みやび「わかりました！先に行きますね、Aさん！」
「うん」
そう返事すると、先に二人で向かった。
…私は眠たげにもう一度大あくび。
信長「…おい、貴様」
急に声をかけられ、振り向くとそこには織田信長がいた。
「…なんか用？」
信長「貴様、名前は？」
「は？貴方に言う意味ある？」
信長「言えと申しているんだ。さっさと答えろ。」
「あまり堂々と言うほど立派な名前じゃないんでね」
信長「…ッハハ！…貴様、変な女だなぁ…」
織田信長はそう言って面白そうに笑う。
信長「俺は織田信長。俺も名乗ったからいいだろう。貴様の名は？何と申す？」
「…A」
信長「…Aか。覚えたぞ。よろしくな、A」
「あ…うん」
信長「早く教室に行くぞA」
「…はいはい」
信長くんは上機嫌に教室に向かった。
私はその後ろ姿を見つめながら、ある程度距離をとって歩き出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティガ - ふゆうさん» ありがとうございます！めっちゃ面白かったですよね！あと、信長くんはみやびちゃんを守ってほしい！と、思いました笑 よろしければ、また一緒に語りましょう！ (2022年8月29日 8時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
ティガ - 駆凪さん» ありがとうございます！頑張ります！よろしければ、またコメントください！！ (2022年8月29日 8時) (レス) @page20 id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - とても面白くて更新楽しみにしております！私も最新話観ました！一旦家康と手を組んで闘うのか…！？と凄くワクワクしてます笑 これからも頑張ってください！ (2022年8月29日 8時) (レス) @page20 id: 34f774734d (このIDを非表示/違反報告)
駆凪 - すごく面白いです！！頑張ってください。更新楽しみにしています！！ (2022年8月23日 8時) (レス) @page15 id: a1142e8383 (このIDを非表示/違反報告)
ティガ - すずさん» ありがとうございます！頑張ってまいりますので、ぜひ、チェックお願いします！ (2022年8月15日 15時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ティガ | 作成日時：2022年7月25日 14時
