イケメン美少女は一匹狼 ＜新・信長公記＞

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信長くんは、少し遠くを見たかと思と、急に叫ぶ。



信長「和の心！！和の心を持って天下を獲る！！」



その言葉に皆またズッコケる。



ちょっと面白くて吹き出しそうになるのを全力で回避。



秀吉「だぁーかぁーら！！」



康政「ぽいこと言ってるだけじゃねぇか！！」



康政、その通り。



みやび「和の心ってなんでしょうか？」



信長「和の心…ってなんだと思う？」



その言葉にまたズッコケる。



…ノリいいなぁ…



もはや感心してしまうレベル。



皆が、口ぐちに騒ぎ出す。



すると、謙信が大声を出した。



謙信「落ち着け！！」



謙信こそ落ち着かない様子でじっと気持ちを沈めているように見えた。



直政「…お前、ライバルの武田がやられてビビって動けねぇだけじゃねぇか。」



謙信「…なんだと？」



フードをとって立ち上がる謙信。



直政「図星えぐられたか？」



謙信「バカはよく騒ぐよな…」



…だるい。



呆れ半分で見つめる。



ふたりが互いに殴りかかろうとすると、扇子が飛んできて、ふたりが扇子を掴む。



…ナイスキャッチ。



思わず拍手する。



扇子を投げた張本人信長くんは、ふたりに近寄ると、手をお互いに握らせた。



信長「手を取り合え！！」



そういうと、ギチギチに握り合うふたり。



秀吉「その…手を取り合ってそっからどうするん？」



秀吉の問いに、信長くんはしばらく黙った後、



信長「そこからは貴様らで考えろ」



と無責任発言。



そして批判の嵐。



秀吉「エンドレース！！！」



…最近秀吉キャラ崩壊？



官兵衛「…手を取り合えと言ったな。」



声がする方を見ると、そこには黒田くんの姿が。



官兵衛「ひとつ、策が浮かんだ。」



みやび「黒田くん。」



なにかを考え付いたように、ニヤッと笑うと、黒田くんは歩き出した。

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