No.25 挨拶 其ノ参 ページ30
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『五大幹部の妻になる自覚はあるのかい?』その言葉が深く突き刺さる
首領が話を続ける
「唯の興味本位だよ。勿論、部下の婚姻は賛成だよ?
然し、この世界は前科のない純粋な一般人が簡単に生き抜けるよう世界じゃない。
ましては、幹部の妻なんて命を狙われる可能性なん無いとは言い切れないからね」
首領が云っていることはごもっともな事だ
今更言われても判りきってる事だ
だけど、首領からの言葉では重みが違う
例え、中也じゃない誰かだろうがその重みは比じゃない。
比べられない……いや
比べちゃいけない
中也が心配そうに私の顔を覗き込む
「A、大丈夫かよ? 顔色悪ぃぞ?」
「……大丈夫」
過度な緊張に押し潰されそうになる
流石に具合いが悪そうに見えたのか、首領が椅子に坐るよう勧めた
「それで、どうだね?」
先刻より口調が柔らかくなった
「覚悟は勿論できております。矢張り、私のような人を殺した事が無い人間には難しい世界とゆうのを改めて実感させられました」
「ほう……。お若いながらもしっかりしていらっしゃるのですな」
エリスと戯れてることろの笑みになった
「ありがとうございます」
此れには安堵の表情を浮かべる
「そうだ! 君に紹介したい人がいる。紅葉君入り給え」
「
そう扉の向こう側から聞こえてから扉は開いた
「これは失礼。紅葉君、紹介するよ。
彼女は藍原A。藍原君、尾崎紅葉だ」
遊女風な口調と着物に革靴とゆう格好が特徴的な女性だった
とても美しく、そこらの男が迂闊に手を出すなんてとんでもない事になりそうだ
それだけの気品と優雅さを兼ね備えている
紅葉さんが私に近づくや否や髪に触れる
「お主の髪は綺麗な黒髪じゃのう。私が髪を整えてやろうか? それに、着物がよく似合いそうじゃな。私について来るが」
「姐さん、Aは姐さんの玩具じゃねぇんだよ」
遮るように中也が云う
私も我に帰り、渡しそびれてた和菓子を紅葉さんに渡す
「あ、あの……此れ、つまらないものですがどうぞ」
「なんじゃ此れは?」
「茶菓子です。皆様のお口に合えば良いのですが……」
「おぉ、私の好みを知っておったか! 矢張り、そなたは可愛いのう」
と、紅葉さんは満面の笑みで受け取る
「茶を用意するからゆっくりしていくが良い」と給湯室に消えていった
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のぶ(プロフ) - 和さん» ありがとうございます!是非評価の方もよろしくお願いします。また、やって欲しいデートがあったら教えてください! (2017年5月30日 22時) (レス) id: 02b87efdfd (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - うん。可愛い。更新楽しみに待ってます!! (2017年5月30日 20時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
天原依愛(プロフ) - 新作おめでとー!タイトル気に入っていただけると嬉しい。更新頑張って! (2017年5月5日 21時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:女武将信長 | 作成日時:2017年5月5日 21時