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No.22 和解 ページ27



静かに光る黄金の猫の目

滴る雨音は忙しい

人気のない路地裏にひっそり佇むは喫茶店『円舞曲』

互いを理解し、愛し合った場所



っと思ってた

何も理解してないし、若しかしたら愛し合って無いかもしれない

唯の喫茶店だったのかもしれない



──カラン カラン──



遠くから『いらっしゃい』が訊こえた

間接照明がポツポツとある薄暗い階段を降りた先に開けた空間

其処にはもう彼がいた


「よぉ」

私は黙った侭会釈した

マスターが私たちへ駆け寄る

「いらっしゃいませ……。ご注文は?」

「アイスコーヒーで。Aは?」


そんなにも親しくないのに名前で呼んで……

少し、嫌気がさす

「……私も同じので……」


マスターはキッチンの方へと消えた

そして沈黙


「用がないなら帰りますよ……」

「用ならある」

「謝りてぇ……。すまねぇな……」

やっぱり……中也の方が先に謝った


「私こそ、ごめ」

「手前が謝る事ねぇだろ?」

止めて

「俺がAに隠し事してたのが悪ぃんだよ。だから、お前は何も悪くない」

止めて

「だからさ……」

「止めて下さい……。そうやって、自分を悪者扱いするの」

「だって、俺」

「マフィアだろうが私は中也が好き。私が知らない中也もこれから知って行けばいいじゃないですか?」

腑抜けた顔をした中也を凝めて云った

「ブッ……ハハハァ」

「やっぱり手前は面白れぇな? 俺も手前がすきだ」

椅子から立ち上がり私の傍にひざまついて云った

「A……。俺ともう一度よりを戻さねぇか?」

「はい……勿論!」

以外にもロマンチストでびっくりした

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のぶ(プロフ) - 和さん» ありがとうございます!是非評価の方もよろしくお願いします。また、やって欲しいデートがあったら教えてください! (2017年5月30日 22時) (レス) id: 02b87efdfd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うん。可愛い。更新楽しみに待ってます!! (2017年5月30日 20時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
天原依愛(プロフ) - 新作おめでとー!タイトル気に入っていただけると嬉しい。更新頑張って! (2017年5月5日 21時) (レス) id: f371f8209b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:女武将信長 | 作成日時:2017年5月5日 21時

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