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皆よりひと足早く朝食を食べ終えたAは談話室の窓から見える水中を見ていた。
滅多に見れないマーピープルがこちらに向かってきたがガラスにぶつかった。
マーピープルは悔しそうにAの顔を睨み、逃げていった。
その姿がおかしくて笑っているとドラコが入ってきた。
「君の笑った顔を見るのはいつぶりだろう」
穏やかに微笑むドラコにAはなぜか、安心感に抱かれた。
「誰か来るかもしれない。湖畔にでも行こう」
「うん」
不思議なくらい優しいドラコにAは特別感を感じて、鼓動が速くなる。
誰もいない静かな湖畔。以前の嫌な思い出の痕跡はもう雪の下に埋もれてなかった。
「ここで1年の時、私が上級生に虐められたの覚えてる？」
「何の事だかね」
「毎回、貴方のお父さんの名前を出して助けてくれたの覚えてる？」
ドラコは黙ったままだったがAは話し続けた。
「その時、すごく嬉しかった。ドラコは私のヒーローだんだよ。でもそんなドラコがヒーローになる度に私の傍から離れて行く気がしたの」
Aは自分でも良く分からなかった。
なぜ、自分からあの頃の話を赤裸々に告白しているのか。
「少しでも近づける為に沢山、闇の魔術に対する防衛術の勉強した。でも、それでもドラコは私の中から離れて行った」
ドラコの瞳は真っ直ぐにAの横顔を見ていた。
Aもドラコを見たかったが、恥ずかしくて水臭くなってしまった。
「僕の事、好き？」
「分からない。今のドラコは好き。でも、普段のドラコが好きかって聞かれると困る……」
そう言って、Aは顔を伏せる。
それを慰めるように肩を抱き寄せるドラコ。
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凛花 - 続きが気になります！更新頑張ってください！応援しています！ (2020年9月21日 11時) (
レス) id: ce85d7e1fd (このIDを非表示/違反報告)
LN - 続き気になる!! (2019年6月9日 16時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - LNさん» ありがとうございます！ 終わり方が少し雑になりそうですが頑張って続けたいです！ (2019年6月4日 20時) (レス) id: 5ba346a41f (このIDを非表示/違反報告)
LN - 19年後まで頑張って！ (2019年6月4日 20時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - Aikuさん» Aikuさんありがとうございます！ これで終わらず、19年後までやりたいと思います！ (2019年4月27日 21時) (レス) id: fd70b2e7f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子 | 作成日時：2019年4月5日 23時
