検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:8,950 hit

黒の時代の太宰治×恋焦がれた部下 ページ8

*

前線切って敵陣の中に入る。

Aの周りに旋風(つむじかせ)が巻き起こっていた。

風を操る異能力のAは私の部下だった。然し、あの戦いからAが失踪した。

もう、1週間も経っている。

流石にしびれを切らした首領が私を呼び出した。


「彼女が居なくなってから1週間。A君の同僚から訊いたのだけど消える直前に敵の若旦那の後をつけたようだ」

「其れで私に探して欲しいと?」

首領は深く頷く。

「もし、彼女が其の若旦那に心を売られていたら、大変だ。彼女の異能力は強力だ」

私は首領の執務室を出てAを探し始めた。

其れから速くてAの居場所は直ぐに判った。明日にあの若旦那に会いに行くらしい。



私は朝早く若旦那の拠点で待ち伏せた。すると、男が来たのと同時にAが建物から出てきて、男にこう云った。

「足でまといにはならないので傍に置かせて下さい」

少し遠かったが、はっきりと訊こえた。

男がAを追い返していたが、Aは「私の異能力が手に入れば必ず貴方の力になれます」と云った。

私の中で何かが切れた音がした。

「A帰るぞ」

そう云ってAのことを担いで其の場を離れた。

黒の時代の太宰治×恋焦がれた部下 其ノ二→←中原中也×キメラ 其ノ2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 短編集 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

薫子(プロフ) - 秦弓月さん» いえ、此方こそリクエスト有難うございます。自分なりに中也さんと太宰の大人の色気を表現できたかな? って感じです(つω`*) (2018年12月10日 16時) (レス) id: fdcebdd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - リクエスト消化ありがとうございました。太宰さんも中也さんもかっこよかったです。 (2018年12月10日 16時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - 秦弓月さん» 詳しくありがとうございます! (2018年12月3日 20時) (レス) id: fdcebdd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 隠しているのですが、偶然に外れて中也さんやその部下にバレてしまいます。居た堪れなくなって逃げ出した夢主を追いかけた中也さんは…、という設定です。よろしくお願いいたします。 (2018年12月3日 9時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 中也さんの方の夢主は中也さんの副官で、とある実験によって作り出された蛇と人間のキメラです。蛇の特徴として、手足や頬に鱗のようなものがあり、暗いところでは夜行性の蛇のような目になります。キメラであることを隠すため、普段は布とカラーコンタクトで (2018年12月3日 9時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:薫子 | 作成日時:2018年11月19日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。