芥川龍之介×ゆるふわ上司 ページ4
「芥川〜ジュース取って」
冷酷な芥川をこき使っているのは上司であるAである。
何時も寝癖がついていて、気だるげで人使いが荒いが何故か皆から愛されていた。
「もう、オレンジジュースしか残っておりませんでした」
「えぇー! やだやだぁ! コーラ飲みたい! 芥川買って来て」
「Aちゃん、オレンジジュース飲んでからにしなさい」
森鴎外がこう云うとAは素直にオレンジジュースのフタを開けて飲んだ。
その姿はまるで親に怒られてシュンとした子供のようだった。
ようやく静かになったので仕事の続きをしようとするとまたしてもAが
「芥川、お菓子食べたい」
と駄々をこね始めた。
このようにAの我儘に付き合わされる芥川は、他の人と同様に逆らえずにいた。
ある朝の早い日、芥川は残っている仕事を片付けるために仕事場に入った。
すると、其処にはソファーでぐったりと寝たAの姿があった。
机の上には綺麗に積まれた芥川がやるべき書類が完璧に終わった状態であった。
パソコンの上に付箋が貼られていた。
「何時も私のわがまま聞いてくれてありがとう。お礼の意を込めて仕事やっておいたよ」
「Aさんらしからぬ事をするのですね」
芥川は優しく着ていた長外套をかけてやった。
29人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
薫子(プロフ) - 秦弓月さん» いえ、此方こそリクエスト有難うございます。自分なりに中也さんと太宰の大人の色気を表現できたかな? って感じです(つω`*) (2018年12月10日 16時) (レス) id: fdcebdd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - リクエスト消化ありがとうございました。太宰さんも中也さんもかっこよかったです。 (2018年12月10日 16時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - 秦弓月さん» 詳しくありがとうございます! (2018年12月3日 20時) (レス) id: fdcebdd6c2 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 隠しているのですが、偶然に外れて中也さんやその部下にバレてしまいます。居た堪れなくなって逃げ出した夢主を追いかけた中也さんは…、という設定です。よろしくお願いいたします。 (2018年12月3日 9時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
秦弓月(プロフ) - 中也さんの方の夢主は中也さんの副官で、とある実験によって作り出された蛇と人間のキメラです。蛇の特徴として、手足や頬に鱗のようなものがあり、暗いところでは夜行性の蛇のような目になります。キメラであることを隠すため、普段は布とカラーコンタクトで (2018年12月3日 9時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薫子 | 作成日時:2018年11月19日 1時