200.最強の助っ人 ページ9
「撃てー！！！」
命令のすぐあとに銃撃が始まったけど、その銃弾のどれもがジェルマの体を撃ち抜く事が出来ない。
勿論、その銃弾はこっちまで到達していない。
「効かねェっ！！！」
「コイツらどうなってんだ！！？」
「撃て撃て！！！バズーカ持って来い〜〜っ！！！」
そう言った後に飛んできたバズーカーは磯撫の水に包み込まれ、そのまま勢いを付けて敵のど真ん中に放り投げられる。
ニィと笑う磯撫が落ちるバズーカーを指差した。
「アヤメ、頼むわ」
「狐使いが荒いんだよ、お前は！」
アヤメちゃんがバズーカーを見て目を細めたのと同時にバズーカーは起爆し、その周囲にいた敵が吹き飛んだ。
「サンジ、その負傷者を連れてさっさと島を出て行け、足手まといだ！！」
イチジがサンジ君を見ずに言い放った。
「俺達を罠にかけた」
「コイツらは許さねェ！！！」
ニジとヨンジが不敵に笑い、それに続く。
「この島は、私達ジェルマ
男3人には感情が無い。だから、そう思いたいだけなのかもしれないけど、その言葉達には少し…ほんの少しだけど情のようなものを感じた。
「鉄の皮膚を持つ改造人間ってホントなのか…！！」
いくら撃っても無駄だと流石にわかったのか、銃弾の雨は止まった。
進展しなくなった展開に苛立ったオーブンが声を荒らげる。
「死に損ない共どうやって生きのびた！！ヌストルテ率いる一万の兵が貴様らの王国を乗っ取った筈！！！」
オーブンのトンチンカンな質問にため息が出る。
乗っ取れなかったから、ここにいるんだよ。
「ああ、確かにハエ共がたかってきたがハタいて海に捨てておいた。バカが揃って我々の科学力を手に入れてどうする？」
なんて事無い風にイチジは答えた。まるで全てが当然の出来事だと言うように淡々としている。
それに対してオーブンは青筋を浮かべて、怒りを全身から迸らせた。
「ハエ共を、何匹かそいつが食ったがな」
どうやらその光景を見たらしいニジは、楽しそうに親指で磯撫を指す。磯撫はニィと笑いながら、アゴに手をやった。
「久しぶりの人間の肉は格別だったねぇ」
ギラリとした歯が並ぶ口から、うっとりとした声が零れる。
たじろぐ下っ端の姿を見た磯撫は、笑みを深くした。その顔は、獲物を目の前にした肉食獣のソレだ。
「頭首殿、まだ食ってよござんすか？」
「コラ、あんまり怖がらせちゃ可哀想だよ」
OKサインを磯撫に向けた。
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銀之助(プロフ) - 未だにお気に入り登録、お気に入り作者登録、ハートの通知などをたくさんいただき、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。これからも長く楽しんで頂けたら、幸いです。 (2022年9月16日 22時) (
レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - 香さん» コメントありがとうございます。かなりの長編だったのに全部読んでいただき、面白いと思っていただけて嬉しいです。キュンキュンをお届けできて一安心いたしました。 (2022年5月12日 21時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
香 - 本当に好きすぎです…面白かったしキュンキュンしました！ (2022年5月9日 11時) (レス) @page48 id: 64178017ff (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございますー。一気読み嬉しいです！ありがとうございます。サンジくんの魅力を損なわず書けていたなら、本当に良かったです。 (2022年4月9日 22時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - やばいめっちゃ泣いたし一気読みした…サンジくんたまんねぇなおい。 (2022年4月5日 3時) (レス) @page48 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀之助
| 作成日時：2018年7月11日 21時
