192.ベッジの仕事 ページ1
サンジ君が軽やかに船に降り立った。
なんとなく、その後に続けなくてラビヤンの上で皆んなを見守る事にする。
「よっ、戻ったぞ！！」
「サンジ君！！」
「サンジさん、プリンさん！！Aさん！！」
キラキラとした笑顔で皆んながサンジ君に駆け寄り、そのままの勢いで皆んなが抱きついた。
その微笑ましい光景に、ふふっと笑ってしまう。
「よくぞご無事でー！！」
「お前らこそ！！」
「危機一髪よ！！もうムリかと思った！！ありがとうー！！」
ここでようやく抱きついてきたメンバーの中にナミが居ると気付いたサンジ君。
ナミは瞳を潤ませ、更に上目遣いという高等技術を見せつける。
「俺もすきだ！！ナミさん♡♡」
サンジ君にクリティカルヒット！！
「！」
サンジ君のハグを素早い身のこなしで回避するナミ。
その流れもいつもの事なのか、ブルックさんもチョッパーもさして気にしていないようだ。
「ところでサンジさん、なぜベッジの船に！？」
「どっか行くみたいだぞ！？あいつら」
鼻にこよりを詰めながら、ハグが不発に終わったサンジ君は何事も無かったように服を軽く整えながら2人を見返した。
「ケーキを食った後のマムの行動は予測不能。だから、あいつらが近くの島へケーキを運んでくれるんだ」
「え！？まるで囮！なぜそんな親切に！！？」
「暗殺を諦めてないっぽいよ」
私もラビヤンから飛び降りた。
駆け寄ってきてくれたチョッパーの頭を軽く撫でて笑うと、安心したように笑ってくれる。
「俺は、この船が助かればそれでいい。マムを引き付けてくれるなら万々歳だ」
私の発言を引き継いだサンジ君が成り行きを説明してくれるのを横目にボロボロになった船を見渡す。
帆の1つは焼け焦げ、船内も大きく損傷を受けていて戦いの激しさを音もなく伝えてきた。
「にしても、派手にやられたねぇ」
でも、沈められなかっただけ奇跡だ。
「すまん、わしがおりながら…！！」
「何言ってんだジンベエがいなかったら俺達とっくに…！！」
顔を悔しそうにしかめたジンベエにチョッパーが声を上げる。
ジンベエさんの袖を軽く引くと、申し訳なさそうに眉を下げる目と合った。
「ジンベエさんが1人で背負うことじゃないよ。私こそゴメン。磯撫とアヤメちゃんを連れてくるべきだった…」
まさかビック・マムに追われるとは思わなかったとは言え、万全を期して連れてくるべきだった。そしたら、ジンベエさんももっと戦いやすかったはずだ。
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銀之助(プロフ) - 未だにお気に入り登録、お気に入り作者登録、ハートの通知などをたくさんいただき、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。これからも長く楽しんで頂けたら、幸いです。 (2022年9月16日 22時) (
レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - 香さん» コメントありがとうございます。かなりの長編だったのに全部読んでいただき、面白いと思っていただけて嬉しいです。キュンキュンをお届けできて一安心いたしました。 (2022年5月12日 21時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
香 - 本当に好きすぎです…面白かったしキュンキュンしました！ (2022年5月9日 11時) (レス) @page48 id: 64178017ff (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - たろ。さん» コメントありがとうございますー。一気読み嬉しいです！ありがとうございます。サンジくんの魅力を損なわず書けていたなら、本当に良かったです。 (2022年4月9日 22時) (レス) id: 9c08df65af (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - やばいめっちゃ泣いたし一気読みした…サンジくんたまんねぇなおい。 (2022年4月5日 3時) (レス) @page48 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀之助
| 作成日時：2018年7月11日 21時
