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154.追手 ページ8

風を切る音に紛れて、別の音が聞こえる。
それは、私だけじゃなかったみたいだ。ナミが後ろを指さし、その先には敵が追い付いてきていた。


「みて後ろ!!敵!!」


もう目視出来る程度には近付いてきてる。
雄叫びをあげ、地面を踏み鳴らし、敵は速度を上げながら私達に向かってくる。
結構な数減らしたと思ったんだけどな…。屋上に居たのは氷山の一角か。


「急いでキングバーム!!追いつかれたらぬい目を裂くわよ!!」


ナミがキングバームをパンパンと叩きながら恐ろしい事を言う。何この子、怖い怖いよ。
キングバームがビクッと震えたのが下から伝わってくる。


「ひどいな」


ほら、ペドロさんも引いてるじゃないの。





「ウェ〜〜〜…ディ〜ング…」





その低い声と禍々しい殺気に鳥肌が立つ。
振り返った先には、太陽の光を阻む程の大きな巨体を持つビッグ・マムがゼウスに乗って目の前に迫っていた。



「ケ〜〜〜〜キ〜〜〜〜!!!」
「えー!!!!?」



焦点の定まらない目、口元は大量のヨダレで濡れている。
何かがおかしい。さっきのビッグ・マムとは明らかに様子が違う。


「ビッグ・マムー!!!」


皆んながギャーギャーと叫ぶ中、サンジ君が私を庇って盾になるように私を抱き寄せた。
こんな状況で力を使うなってか!難しい事言ってくれるよね…!


「ビッグ・マムがもうここまで!!?」


ビッグ・マムの手には、さっきまでは握られていなかった剣が握られている。
ビッグ・マムにとっては丁度いいサイズだけど、私達からしたらあんなの大きさだけで暴力だ。


「ウェディングケーキ…!!!くらえよ…!! "エルバフの槍"…」


ビッグ・マムから発せられる圧に、思わずサンジ君の腕を掴んでしまう。


「何が来るぞ!!!」
「避けろキングバーム!!」
「あんなのキングバームに避けられるわけないよ!!」


ブォンッと空気を裂く鈍い音が鳴る。



「 "威国" !!!」



キングバームの片側が円形に削り取られた。
私達はギリギリ避けて、半分しかなくなった足場の上で海を進み対岸の木々や岸壁を破壊する衝撃を呆然と見つめる。


「……!!」
「これ…!!巨人族の技に似てるぞ!?何で!!?」


斬撃じゃない。見えない砲撃だ…こんなの。
刀を振るうだけ…だったら、簡単に何発でも出来る。きっと、直ぐに次が来る!!


「行くよクロ様!!」
「ダメだA!!」
「だって…!!!」


このままじゃ…皆んな殺される!

155.そうじゃない→←153.キングバームの受難



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設定タグ:ONEPIECE , サンジ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» そう言って頂けると頑張ろうと思えます。ありがとうございます。デジモンのアプリやってる場合ではないですね!!近々更新致しますので今しばらくお待ちを!!楽しい作品になるように頑張ります!! (2018年7月5日 21時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - わ〜!お返事ありがとうございますっ!!それを聞いて安心しました( ˘ω˘ )ほんとに毎日続きが更新されるのを楽しみにしてます!素晴らしい小説をありがとうございます!(><) (2018年6月30日 20時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» 上から目線なんてそんな事ないですよ!コメントありがとうございます!どストライクだったなんて、とても嬉しいです。私も、ああいう関係性が好きなのです。原作に溶け込むように話が書けていて安心しました。少し停滞しておりますが、最後まで頑張ります!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - すっごい上から目線になってしまい、申し訳ないです…orz (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 突然のコメント失礼します!サンジの夢主に対する接し方がもうどストライクで一気に全部読ませていただきました…( ˘ω˘ ) 原作にも綺麗に話が溶け込んでいてなんの違和感もなく、読むことが出来ました!是非最後まで続けて欲しいです!!更新待ってます(><) (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀之助 | 作成日時:2017年12月25日 21時

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