152.海岸へ ページ6
「では私達、シャークサブマージを回収してそのままサニー号に向かいますので!!」
テコテコと二足歩行をしていたチョッパーが立派なトナカイの姿になり、その背中にブルックさんが乗った。
本当は両手でモフモフしたいけど、サンジ君が私の片手を離さないので片手でチョッパーの首周りをモフモフする。
「ああ気ィつけろよ!!」
ルフィがチョッパーの背中に乗ったブルックを見上げて頷いた。
うう、このモフモフ名残惜しいなぁ…。
「A、無理するなよ。船に戻ったら診るから」
「わかってるよ。もうこのナイトさんが戦わせてくれなさそうだもん」
「当たり前だろ。…チョッパーも気をつけろよ」
サンジ君に手を引かれながら、背中を向けて逆方向へ向かう2人を見送る。
「俺達も急ごう最初の海岸へ!!」
ルフィを先頭に私達は走る事になるわけだけど、ナミは真っ先にジンベエの背中に乗る。
改めて見るとジンベエさん大きいなぁ。
「ほら!Aも乗って!!」
「ええ!?走れるよ!?」
「乗りなさい」
即座に返すナミの顔に影が落ちる。
完全に激おこじゃないっすか姐さん…。なんで、乗せて走るのはジンベエさんなのにナミが主導権を握ってるの。
「時間が無ない、早く乗るんじゃ」
「ごめん…ありがとう」
ジンベエさんの背中に乗ると、みんなが海岸の方へ走り始める。
思ったより安定してるジンベエさんの背中だけど、落ちないように適当に着流しの布を掴んだ。
「A、磯撫とアヤメはどうしたんだ!?アイツ等も元の世界に戻ったのか!?」
走ながらサンジ君が私を見上げて、少し息を弾ませながら私に聞こえるように声を上げる。
「ジェルマの援護だよ!」
驚いたのかサンジ君は目を丸くしていた。
「サンジ君が助けるって決めたなら全力を尽くすよ!」
なーんちゃってぃ☆
でも、半分は助けようと思っている。もう半分は "シンプルにムカつく" だ。
逆立ちしても、サンジ君みたいに聖人君子のような思考にはなれん。ムカつくもんは、ムカつく。
なんだったら、手を滑らせてメンズ達の顔面に1発ずつ叩き込んできて欲しい。
「ほら!悠長に話してないで、みんな急いで!!すぐに追手が来るわよ!!」
「お前ジンベエに乗ってるだけで偉そうに言うなよ!!」
「いいんだ、ナミさんはカワイイんだから♡」
進行方向を指さしてそう言うナミに、息を切らしたルフィが噛み付いた。
そして全てを許すメロリン状態のサンジ君。カワイイは正義だな…。
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銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» そう言って頂けると頑張ろうと思えます。ありがとうございます。デジモンのアプリやってる場合ではないですね!!近々更新致しますので今しばらくお待ちを!!楽しい作品になるように頑張ります!! (2018年7月5日 21時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - わ〜!お返事ありがとうございますっ!!それを聞いて安心しました( ˘ω˘ )ほんとに毎日続きが更新されるのを楽しみにしてます!素晴らしい小説をありがとうございます!(><) (2018年6月30日 20時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» 上から目線なんてそんな事ないですよ!コメントありがとうございます!どストライクだったなんて、とても嬉しいです。私も、ああいう関係性が好きなのです。原作に溶け込むように話が書けていて安心しました。少し停滞しておりますが、最後まで頑張ります!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - すっごい上から目線になってしまい、申し訳ないです…orz (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 突然のコメント失礼します!サンジの夢主に対する接し方がもうどストライクで一気に全部読ませていただきました…( ˘ω˘ ) 原作にも綺麗に話が溶け込んでいてなんの違和感もなく、読むことが出来ました!是非最後まで続けて欲しいです!!更新待ってます(><) (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀之助 | 作成日時:2017年12月25日 21時