190. God Bless you ページ48
「プリンちゃん!シフォンちゃん!君達のお陰だありがとう…!!」
疲労と達成感を滲ませる2人がサンジ君に顔を向けた。
「このケーキがあれば必ず仲間達を救える!!」
得意気なシフォンさん、そして顔を赤らめたプリン……だったけどプリンの目付きが一瞬にして変わり、悪プリンになると見える仕様らしいおデコにある目がギョロと顔を出した。
「ア!!アハハハハそれはどうかしら!?確かにケーキはできたけど!!あんたの仲間達はもう死んでるかもよ!?仮に生きててもママがケーキを気に入るとは限らない!!こんなケーキ運ぶだけム…」
暴言を吐く悪プリンの口を片手で塞いだ。
そのままジト目で睨むと我に返ったのか、はっとした顔をしたプリンと目が合う。
「違うでしょプリン!!」
「ホントだよ!なんでそうツンデレが高次元なの!!仲良くなりたいんでしょ!?」
「違った!!違った私なんて事を」
半泣きのプリンの頭を撫で、この条件反射はどうにかならんのかとため息を一つ。
まぁ…サンジ君の事だからプリンの本心には気付いてるだろうし、女の子に嫌悪感を持つ事は無いだろうけどさ。
「何がどうあれ行かなきゃならねェ」
さっきと声のトーンが違くなったサンジ君に私達の視線が集まる。
サンジ君がふぅと煙草の煙を吐き出した。その紫煙の向こう側に見えるサンジ君の顔に息を呑む。
「最高のケーキを完成させ、必ずマムを止めると…あいつらに……!!」
私達からサンジ君の視線が外れ、遥か先でビッグ・マムと激しい攻防戦をしているだろう仲間達へ向けられた。
「俺は信じられてる!!!」
烈々とした気迫。
それに気圧されて呆気にとられてしまった。でも、直ぐに笑みがこぼれる。サンジ君を良い男にしてくれる人が、沢山いるんだ。
「……素敵な旦那様だね、奥様?」
「ぐはっ…!」
予想通り倒れたプリンを見てケタケタと笑っているとシフォンさんに怒られてしまった。
プリンもサンジ君とそう長くは一緒にいられない。
上半身を起こしたプリンの隣に腰を下ろして、耳打ちをした。
「ちゃんとサンジ君に言った方がいいよ」
「はぁっ…?何を言えって…!」
「その態度を直せっての。人間は神様じゃない。言わなきゃ伝わらないよ」
口を噤んで俯いたプリンの胸に向けて、ふっと息を吐くと一瞬青く炎が燃え上がった。
「神様から勇気の出るおまじない☆」
「Aが…?」
「
私はニッカリと笑った。
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銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» そう言って頂けると頑張ろうと思えます。ありがとうございます。デジモンのアプリやってる場合ではないですね!!近々更新致しますので今しばらくお待ちを!!楽しい作品になるように頑張ります!! (2018年7月5日 21時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - わ〜!お返事ありがとうございますっ!!それを聞いて安心しました( ˘ω˘ )ほんとに毎日続きが更新されるのを楽しみにしてます!素晴らしい小説をありがとうございます!(><) (2018年6月30日 20時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» 上から目線なんてそんな事ないですよ!コメントありがとうございます!どストライクだったなんて、とても嬉しいです。私も、ああいう関係性が好きなのです。原作に溶け込むように話が書けていて安心しました。少し停滞しておりますが、最後まで頑張ります!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - すっごい上から目線になってしまい、申し訳ないです…orz (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 突然のコメント失礼します!サンジの夢主に対する接し方がもうどストライクで一気に全部読ませていただきました…( ˘ω˘ ) 原作にも綺麗に話が溶け込んでいてなんの違和感もなく、読むことが出来ました!是非最後まで続けて欲しいです!!更新待ってます(><) (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀之助 | 作成日時:2017年12月25日 21時