164.信じる ページ19
「ブルック!チョッパー!!」
サンジ君の声が飛ぶ先にさっき見えた、船の上で敵を迎え撃つ2人の姿。
そんな…ここに来るまで誰ともすれ違わなかったはずなのに…!
「あれ!あんた達の船!?」
「ああ、襲撃を受けてる!!」
「先回りされたのね!!」
「ヤバイ兄達がいるわ…!!」
餅と飴の奴だ…。
ヤバイ…あいつ等を相手するのは厳し過ぎる。
助けなきゃって、絨毯から飛び降りようとする自分の体を全力で止めた。
「ここで私が行くのは違う…そうだよね」
私は役立たずだ。でも、それでいいって皆んなが言ってくれるなら…その言葉を信じよう。
「わかってきたな!…行ってくれプリンちゃん!!」
「わ、私に命令しないでよ!」
そんな役立たずを背負っても潰れやしないと、皆んなの力を信じよう。
きっと…ここで私が飛び出す事は、皆んなを裏切る行為だ。
「いいんだね!?引き返さないよ!?」
「ああ、あいつらの心配はいらねぇ!!その代わり一刻も早く!!」
サンジ君が私を固定したまま壮絶な顔で笑った。
「作ろうぜ!!ビッグ・マムが気絶する程のケーキ!!!」
2人がその言葉に頷いて前を向いた。
料理人さんってカッコイイねぇ。命を扱う職人さんだもんなぁ…。
「雑用くらい手伝わせてね。何か運ぶくらいなら出来るから」
「お菓子作り出来ないなら、どっかに隠れてなさいよ!」
「はいはい、心配してくれてありがとね」
「なっ…だっだだ誰があんたの心配なんかっ…!!」
やれやれ。サンジ君泣かした奴は、女だろうと一発「Aパーンチ!!!(っ・д・)≡⊃)3゚)∵ 」って殴ってやろうかと思ってたのに、これじゃあ出来そうにないねぇ。
スッカリ毒気を抜かれてしまった。
「バカみてぇに血を吐き出して動く事も出来なかった死にかけは邪魔だって言ってるのよ!!」
一気にまくし立てるプリンを見ていたサンジ君の顔が、ギリギリと音がしそうな動きでこちらを向く。
おお…うまくどういう状態だったか誤魔化したのにな…。
「プリン…それ以上はこの心配性が倒れるからやめてくれるぅ?」
私達を見ていたシフォンさんが、微笑ましそうにクスリと笑う。
その小さな笑い声に気付いて、シフォンさんを見ると更に笑を深くした。
「プリンが小さい時にAと会えてたらって思ったのよ」
「なっななんでよ!!?」
「あァ、Aはプリンちゃんみたいな友達は沢山いるよな」
「7つ目とか1つ目の子いるよ」
プリンが3つの目を丸くした。
591人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» そう言って頂けると頑張ろうと思えます。ありがとうございます。デジモンのアプリやってる場合ではないですね!!近々更新致しますので今しばらくお待ちを!!楽しい作品になるように頑張ります!! (2018年7月5日 21時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - わ〜!お返事ありがとうございますっ!!それを聞いて安心しました( ˘ω˘ )ほんとに毎日続きが更新されるのを楽しみにしてます!素晴らしい小説をありがとうございます!(><) (2018年6月30日 20時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» 上から目線なんてそんな事ないですよ!コメントありがとうございます!どストライクだったなんて、とても嬉しいです。私も、ああいう関係性が好きなのです。原作に溶け込むように話が書けていて安心しました。少し停滞しておりますが、最後まで頑張ります!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - すっごい上から目線になってしまい、申し訳ないです…orz (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 突然のコメント失礼します!サンジの夢主に対する接し方がもうどストライクで一気に全部読ませていただきました…( ˘ω˘ ) 原作にも綺麗に話が溶け込んでいてなんの違和感もなく、読むことが出来ました!是非最後まで続けて欲しいです!!更新待ってます(><) (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:銀之助 | 作成日時:2017年12月25日 21時