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【2018年 あけましておめでとうございます特別篇】 ページ11

「おはよー」
「今日は早いな、おはよう」


いつものように真っ先にサンジ君のところへ来ると、作り途中のご飯のラインナップを見て何か違和感を覚えた。


「お雑煮…」
「オゾウニ?」
「あ、こっちの世界には無いんだ?新年に食べる料理なんだけど……うーん、汁にお餅入ってる料理」


顎に手を当てて考えているけど、やっぱり聞いたことが無いようだった。
ただ、料理に関しての探究心が凄いサンジ君は直ぐにどんな料理か詳しく聞いてきてくれる。


「白くて甘かった」
「…沢山あるな」


ただ、私にその探究心に応えるだけの語彙力が無い。


『京風の白味噌の雑煮だな』
「そうか、クロも知ってるのか」
『あァ。清乃が京都旅行で食べて以来、雑煮は京風だ』
「…ワノ国の調味料でそんなのを確か貰ったな…」


そう言って巨大な冷蔵庫をゴソゴソとあさっている。
様子を見ているとサンジ君が箱を取り出して蓋を開けた。その中には白味噌らしきものが入っている。


「これか?」


サンジ君が指に少しとって私の口元に指を持ってくる。
一瞬抵抗があったけど、なんとなくその場の流れでそのまま指を口に含んだ。


「これ!」
「よし、試しに作ってみるか。クロ、教えてくれ」


指に少し残った白味噌をペロッと舐める仕草に私は赤面していたけど、料理に集中力が持ってかれたサンジ君は気付かないままクロ様とシンクの方へ行ってしまった。


……


皆んなが3時のおやつを食べる中、私だけがダイニングに呼ばれ、カウンター席で待っているとお椀が出てくる。
サンジ君の得意気な表情に、まさかと思って蓋を開けてみると中身はお雑煮だった。


「ご所望のモノですよ、プリンセス」
「だから柄じゃないって」


隣に座るサンジ君の期待と不安が混じる目に押されるように、お汁を少し飲んでみた。


「美味しい!」
「そりゃ良かった」


嬉しそうに歯を見せて笑う。
白味噌の優しい味もそうだけど、なんだろう…この、とにかく出汁がうめぇって感じ。
今日の朝言って、クロ様の情報のみでこれ作るんだ。


「行けそうか?」
「何が?」


頬杖をついてサンジ君が目元を緩めて、凄く愛おしそうに見るから心臓が跳ねる。


「嫁に」
「!」


小さいサンジ君に冗談で嫁に来る?って聞いたのを思い出した。


「俺は来て欲しいけどな?」
「その笑顔はずるいよ…」


もう味なんてわからん。



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設定タグ:ONEPIECE , サンジ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» そう言って頂けると頑張ろうと思えます。ありがとうございます。デジモンのアプリやってる場合ではないですね!!近々更新致しますので今しばらくお待ちを!!楽しい作品になるように頑張ります!! (2018年7月5日 21時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - わ〜!お返事ありがとうございますっ!!それを聞いて安心しました( ˘ω˘ )ほんとに毎日続きが更新されるのを楽しみにしてます!素晴らしい小説をありがとうございます!(><) (2018年6月30日 20時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
銀之助(プロフ) - ぽんぬさん» 上から目線なんてそんな事ないですよ!コメントありがとうございます!どストライクだったなんて、とても嬉しいです。私も、ああいう関係性が好きなのです。原作に溶け込むように話が書けていて安心しました。少し停滞しておりますが、最後まで頑張ります!! (2018年6月28日 7時) (レス) id: a47038dbdc (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - すっごい上から目線になってしまい、申し訳ないです…orz (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - 突然のコメント失礼します!サンジの夢主に対する接し方がもうどストライクで一気に全部読ませていただきました…( ˘ω˘ ) 原作にも綺麗に話が溶け込んでいてなんの違和感もなく、読むことが出来ました!是非最後まで続けて欲しいです!!更新待ってます(><) (2018年6月28日 0時) (レス) id: d30ebc51ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀之助 | 作成日時:2017年12月25日 21時

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