本命には素直になれない御影くん。【ブルーロック/御影玲王】

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「授業、サボっちゃったね」

「ま、一コマぐらいいいだろ」

「玲王、頭いいからな〜。今度教えてよ、2人で」

「そりゃな、お前よりはるかにマシ。……いーよ。」


旧部室棟で皆は授業を受けてる時間。きっと美優のやつ先生に問い詰められてるだろうなー。Aはどうした、って。あ、でも今の時間は緩い先生だったかな、どうだろ。なんて考える。


「……あはっ、なんかこれじゃいつも通りみたい」


いつも通りなはず、ないのに。いつも隣にいるのが普通だったから、いつもとそんなに変わらない。けど、いつもよりずっとずーっと幸せなあったかい気持ち。


「なぁに笑ってんだよ」

「んー？ふふ、幸せだなぁ、みたいな？」

「……あっそ」

「えー？ちょっと、玲王はー！？」

「…………言ってやんねぇ♪」

「もぉー！」


いたずらっぽく笑う君が好き。笑った顔が子供みたい。回りに向ける王子様みたいな笑顔より、くしゃっと笑って幸せそうな今の顔の方が断然大好き。


「……好きだなぁ」

「……お前、よくそんな恥ずかしいことつらつら言えるな」

「玲王、照れてる？」

「照れてない」

「照れてるじゃーん！」

「照れてねぇってば」

「…………ねぇ玲王、私達、これで付き合うことになったってこと？」

「……じゃなかったらなんなんだよ」

「……もうフツーの幼馴染みじゃないんだね」

「……元から、俺はお前のこと只の幼馴染みだと思ったことなんかねーよ」

「…………玲王のがよっぽど恥ずかしいこと言ってる」

「はっ、顔真っ赤。かわいー♡」

「ううう、うるさいっ！ばかっ、だいすき！」

「そこは嫌いじゃねーのかよ、……俺も好き」

「…………ばーか」


キーンコーン、授業終わりのチャイムが鳴った。



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