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バシャッ。
冷たい水が、ぱたぱたと私の髪を伝って落ちる。目の前には、数人の女子生徒。ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべるのは、多分リーダーらしき女。
「あんたが調子に乗ってるからよ！」
「いやぁ……私なんかしました？まっったく身に覚えがないんですケド……。」
「なっ！？」
私はただ単に忘れ物取りに来ただけなのになー、なんてため息吐きつつ髪の水気を絞る。……あっちゃー、制服びっしょびしょ。こりゃ明日は体操着で登校だな。
「あ、あんたがレオに近づくからよ！幼馴染みだかなんだか知らないけど、ウザいのよ！！」
「え、何、玲王？あー、玲王の取り巻きさん？」
「取り巻き……っ！？」
「や、彼奴私に好意とかそー言うのまったくないから。少なくとも私からはないし……」
「〜〜〜っ！！なんで、なんであんたなんかがっ……！」
「え」
振りかぶった手に身構える。２秒後には私の腹部目掛けて飛んでくるであろう拳に目を瞑る。
「……ってあれ、痛く……ない？」
「れっ……！？」
「なぁ、何してんの。」
「……玲王？」
飛んでくる筈だった拳は、玲王の手にすっぽり収まって。思っていたより頼れる背中は、私より20センチ近く高くって。
「れ、レオ！なんでもないのよ、ちょっとその子の制服のボタンがとれかけてたから……！だから、違うの！違う！」
「何が違うって？どっからどう見ても、殴りかかってるよーにしか見えねぇんだけど。」
「だ、だから違くって……！」
「……玲王」
「……A。」
「その子の言ってることは本当だからさ！ぜんぜん、喧嘩とかじゃないし！」
「そ、そう！そうよ！」
「……あっそ。それならこれで頭拭いてさっさと職員室行っとけ」
「え、誰か呼んでた？」
「田中先生。」
「やっば、私なんかしたっけ。ありがとー」
そんな風に流されて、教室から抜ける。……あれは、助けてくれたんだろうか。……いや、玲王だぞ？ないない。
ない、はずなのに。
「なんかちょっと、カッコいいじゃん。」
玲王のくせに。
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きりんさん - キュンキュンがとまりません〜！！！！！ (2023年3月31日 18時) (
レス) @page16 id: e58024eca2 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 初めまして！お話し良すぎて…好きすぎました🤦♀️💓これからも応援してます、楽しみにしてます！ (2023年3月31日 17時) (レス) id: 37cdf4c57c (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(プロフ) - お、ついに告白かぁ?!?! (2023年3月31日 8時) (レス) @page16 id: 341e3469a0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶みかん(プロフ) - うわぁぁぁ、好きです…！！！これからも更新頑張ってください…！！ (2023年3月30日 18時) (レス) @page14 id: 9dacbb6ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2023年3月28日 18時
