赤髪の娘は海軍本部中佐 (ページ6)

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第５話ページ6

コビー「あれ、A中佐、顔赤くないですか？」

『…え？』

突然の大佐に驚く。実は私が座った席は、コビー大佐の横だったのだ。しまった。

『べ、別に、赤くなんて』

ヘルメッポ「熱じゃねえ～のか？」

『違いますよ…多分、この部屋が暑いせいかと』

やばい。息苦しいな。少し張り切りすぎたかも。とりあえず頂きますをしてご飯に手を伸ばした。

いつもより食べるペースは遅いけど、なんとか食べきった。

『ふぅ…ご馳走様でした』

コビー「それじゃ、ヘルメッポさん…明日は休みですが、鍛錬に行きましょう！」

ヘルメッポ「おう！」

そんな２人から離れるように、私は食器を持って立ち上がった。

フラッ

あ、やばい！！！

ガシャンッ！

コビー「ちょっ、A中佐！？！！」

執務室の時と同じように、テーブルに手をついて膝を着いてしまった。ああ～…ダルい。

コビー「しっかりしてください！！！」

横にコビー大佐が来て、私の体を自分の方に倒した。私は半ばうな垂れるように頭を垂らす。本当に

キツイ。

コビー「A中佐！！しっかり！！」

私はその声を最後に、静かに目を閉じた。

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《お前は海軍の恥だ！！！》

『はぁ、はぁ、やめて』

《今すぐ出て行け！この恥さらしが！！！》

《赤髪の娘がここにいるのには意味があるかもしれん…お前は、スパイだな？》

『違う、違う！！』

《強情な奴め！スパイだと認めない限り、永遠に苦痛を与え続けてやる！！》

『いや、いや…』

《まずは、水責めからだ！！》

『いや！！！！』

ガバッ！！！

コビー「A中佐！！」

『はっはっはっ…う''っ、ゴホッ、ゴホッ』

目を覚ますと、私はベッドの上にいた。悪い夢を見た。昔の、夢。

コビー「大丈夫ですか？随分うなされてましたけど…」

『へ、平気…です…それよりも、私どうやってここに』

医師「コビー大佐が抱っこして連れて来てくださったんですよ」

それを聞いた途端、とても恥ずかしくなる。

『す、すみません！ありがとうございます！！』

私は敬礼をすると、すぐにお礼を言った。

コビー「いえ！！倒れた人を放って置けませんから！」

コビー大佐も、敬礼してくださった。

医師「ところでA中佐…貴方は知恵熱で倒れました…これからはしっかりと気を付けてくださ

いね！貴方は海軍本部唯一の女性中佐ですので！」

『はい…』