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康二くんが嵐のように去っていってから数十秒後、手元のチェキを見て漸く何が起きたのか理解出来た私は一人遅れて頬を染めた。
それにしてもチェキって可愛いなぁ、カメラ買おうかな
熱を冷ますように別のことを考えようとカメラと机に散らばったチェキを見て、新たな趣味ができそうになった。
もし買ったら康二くんに報告して教えてもらおう、と決め次の人を待った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
× Raul
撮影前の軽い足取りが嘘だったかのように静かになって戻ってきた康二くんに笑いつつも、次は俺らしいからいつもより少し早く脈打つ心臓を抑えつつ楽屋を出て、Aちゃんの元に向かった。
スタジオに入ってセットに目をやれば何やら熱心に手元にあるものを眺めていて俺の存在に気付いてくれない。
いつもは直ぐに気付いてパッと顔色を明るくして"ラウ〜！"って言ってくれるから何となく残念で、静かにAちゃんの背中に回り込んでギュッと俺より小さな身体を抱き締めた。
「ぅわっ、ラウ！びっくりした〜…」
「だってAちゃん全然気付いてくれないんだもん」
「ごめんね…？それよりラウ、何する？」
「ボードゲームしよー！」
そう言ってスタッフさんに用意して貰ったボードゲームを見せればキラキラと瞳を輝かせるAちゃん。
「それ！やりたかったやつ！」
「一緒にやりたかったんだよね〜！」
ボードゲーム好きなAちゃんはせかせかと準備を進めていて、早くやりたいのがひしひし伝わってくる。
可愛いなぁ〜
なんて思いながら俺も一緒に準備して、ゲームを始めた。
「Aちゃん強そう」
「そう？」
「手加減しないでね」
「もちろん！」
「勝った方にはご褒美かるからね」
「何それ？」
「内緒！」
教えて貰えなくて不服そうにしてたけど、ゲームを進めればそんなことも気にならなくなったのか凄い集中してたAちゃん。
そんなゲームの結果はAちゃんの勝ち。
やっぱり頭がいいからゲームも強くて負けてしまった。
「負けたー！」
「勝った！」
「じゃあご褒美あげる」
机に置かれた小さくて白い手を取って、甲に軽く口付けた。
自分からしたことだけど凄く恥ずかしくて、何も言わずに立ち上がり直ぐに楽屋に戻ってきてしまい、赤い顔をみんなに指摘されてしまったのはAちゃんには内緒。
次はもっとスマートに出来るといいな。
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美紀 - 移行おめでとですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月23日 23時) (
レス) id: 25436c652e (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - ましゅさん» 読んでいただきありがとうございます…！またとても嬉しいご感想と暖かいお言葉もありがとうございます！これからも楽しんで頂ける作品を作れるよう精進していきますので御付き合い頂けたら幸いです(*´`) (2021年8月18日 4時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - とっても面白かったです！とにかくつきちゃんが可愛くて可愛くてたまりませんでした…愛しい…続き楽しみにしております！noaさんなりのペースで、体調に気をつけて更新していってください。 (2021年8月7日 10時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noa | 作成日時：2021年6月26日 17時
