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予想外且つ突然の事に反応も理解も出来ずにいたら、気付いた時にはもう亮平くんは隣から居なくなっていた。
そんな先程まで彼が座っていた場所に目をやりながら思い出すのは急に贈られた頬への口付けのこと。
多分そういうコンセプトなんだろうけど、やっぱり恥ずかしくてされたという事実を自分の中で消化した途端顔に熱が集まって来た。
「うぅ、」
唸り声を小さく上げながら顔を手で覆えば、頭に暖かい手が置かれた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
× Hikaru.Iwamoto
顔をやや朱くさせた阿部が戻ってきた。
つまり次は俺の番という事だから足早に楽屋を出てスタジオに入り、とある袋を片手にセットに足を踏みいれる。
中に入ってローテーブルに袋を置き、ソファに座るこちらも阿部と同様に朱くなっているAの頭に手を乗せればパッと上を向いた彼女と目が合う。
「あ、照くんだ」
「やだ、ひーくんって呼んで」
「んぇ、？なんでぇ…」
「だって今日は恋人でしょ？」
「ん、ひーくん…」
「よく出来ました。」
未だ恥ずかしさが抜けないのか普段よりふにゃふにゃした喋り方のAに笑みを零しつつ、置いたままにした手で彼女の小さい頭を優しく撫でれば幾分か気持ちが落ち着いたようで安心した。
そんな彼女の様子を見計らって、脇の下に手を入れ軽いその身体を持ち上げソファからカーペットの上に移動させる。
「っびっくりした…言ってくれれば移動するから…」
「俺がしたかっただけだから」
「意味わかんない…というかそれは何？」
驚いた顔をしたと思ったら呆れ顔をしてその後には興味津々って顔をする彼女の表情の忙しさに笑いつつ箱を開いて中身を見せる。
「すごーい！可愛い！美味しそう！」
「二人で食べよ？」
お皿とフォーク、甘いカフェラテを準備してケーキを移し二人で並んで食べ始める。
二人で感想を言い合ったり恋人らしく食べさせあったりした後、彼女がふわりと笑って俺の方を向いた。
「ひーくん、口の端ついてるよ？」
「どこ？」
「ここ〜」
「ん、ありがと」
「いーえー！」
「あ、そうだ指貸して」
そう言って彼女の手首を掴み、クリームがついたままの指先を自分の唇に持っていき口付ける。
「ん、ご馳走様」
彼女の食べるショートケーキの苺のように真っ赤になったAを見て満足した俺は次のやつと交代するために楽屋へ戻った。
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美紀 - 移行おめでとですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月23日 23時) (
レス) id: 25436c652e (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - ましゅさん» 読んでいただきありがとうございます…！またとても嬉しいご感想と暖かいお言葉もありがとうございます！これからも楽しんで頂ける作品を作れるよう精進していきますので御付き合い頂けたら幸いです(*´`) (2021年8月18日 4時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - とっても面白かったです！とにかくつきちゃんが可愛くて可愛くてたまりませんでした…愛しい…続き楽しみにしております！noaさんなりのペースで、体調に気をつけて更新していってください。 (2021年8月7日 10時) (レス) id: 592bcbbd4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noa | 作成日時：2021年6月26日 17時
