雪景色に浮かぶ寒月へ

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｢でもみんな、特に照とかふっかとか佐久間みたいにAの限界値を知らないから無理してても止められないと思う。だからそこら辺は任せていいかな？｣



佐久間 ｢あったりまえじゃん！｣



岩本 ｢阿部だけに任せるつもりなかったしな｣



深澤 ｢俺たちだって力になりたいのよ｣



宮舘 ｢そうだね。だからそんな気負わなくていいと思うよ｣



渡辺 ｢阿部ちゃんだって大学院あって大変だろうしな｣



｢ありがとう｣



やっぱりいい奴らだなぁ、なんて思いながらパソコンを持ってきてみんなの傍に腰を下ろした。



〜〜〜〜〜


そんな話をした後から、みんなのAへの甘やかし加減に拍車がかかった。



ずっと頭を使っているだろうから糖分があった方がいいだろう、と照はAに会う時は毎回たくさんのチョコを買ってきて渡している。
まぁ、そのたくさんのチョコは全部あげてる訳じゃなくて二人で一緒に食べてるんだけどね。





ふっかはAが少しでも体調が優れないってことに気付くと俺らにバレないように食べやすいゼリーや薬を渡して飲ませているらしい。
そのおかげで無理して倒れる前に元気になっているから安心できる。





佐久間はAの後ろに回り、抱き抱えている。佐久間が言うには幼少期に同じことをしたとき安心すると聞いたから、と地べたに座ってたら体冷えちゃうから、だって。
確かに佐久間は体温高いしAも身を委ねているからその言葉は本当なんだと思う。





舘さんは食事の時、毎回Aの隣に座りふだんからあまり食べない彼女に無理のない範囲でだが食べさせてあげているから、極度に痩せたりもしてなさそう。
たまにタッパーを持参しているから自分で作ったものも食べさせているんだと思う。





翔太は基本見ているだけなんだけど、たまにAが目の下にクマを作って来た時に眠れないから抱き枕になって、なんていう嘘をついて彼女が気を遣わずに寝れるようにしていた。
その後、翔太も一緒に寝始めたから笑っちゃったけど。





俺はお察しの通り、分からないところとか間違っているところを見てあげてAの苦手だったり出来ないところを無くすお手伝い。
直接あって教えられない時もあったからそういう時は電話とかメッセージで教えたりしてたよ。









そうして彼女の努力と俺たちの団結力でAは第一志望で青山学院大学に合格したのだった。

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