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side You
前回のレッスンでみんなと一緒に踊った時に嫌という程の実力差を感じたから、次までにもっとスキルアップして早く追いつこうと思い、朝学校に行く前に近くの公園で練習して学校終わってからはスタジオを借りてひたすら練習するという日々を送っていた。
そんな生活はやっぱり心身ともに疲労が溜まってしまう。普通の女の子よりは体力はあるけれど成人してる男の人と比べたら全然だから、これだけしてもきっとみんなには追いつけないし加入した身だから弱音を吐いちゃだめだと自分を奮い立たせていたのだが、体調を崩してしまったようだ。
「最悪すぎ……っ」
朝起きると身体がいつもより気だるくて、僅かに火照っていた。
これが普通に学校の日だったら良かったのに今日は学校ではなく、レッスン日だ。みんなにダンスを見てもらって色々アドバイスを貰える貴重な日。
特に私は学校があり、みんなと仕事で重なる日が少ないからレッスンはとても有難い時間なのだ。
そんな日に限って体調を崩す自分に嫌気がさしつつも行かないという選択肢はないから、と体に鞭打って準備し解熱剤を飲んで事務所へ向かった。
「おはようございます」
「A!おはようっ!」
挨拶しながら中へ入ると私より先に来ていたらしい大くんが元気よく挨拶を返してくれて頬が緩む。やっぱり昔と変わらず大くんはお日様みたいだなぁって思いつつまだみんな来ていないのかを聞く。
「ふっかとひかるは前の仕事か少し押しててちょっと遅れるみたいだよ〜!阿部ちゃんと舘様は自販機行ってるけど翔太はまだ来てないね」
「そっか、ありがとう」
「なんかあった?」
「いや、みんな早く来てて私が最後だったらどうしよう、と思って」
さすがに一番後輩だから、なんて思ってたら察しのいい大くんはニコニコと笑いながら気にしなくていいんだよって頭を撫でてくれた。
昔よくしてもらってたから懐かしいのと嬉しいので身を委ねているとガチャッと扉が開いて阿部ちゃんと涼太くんがペットボトルを持って帰ってきた。
「おはようございます」
阿部「おはよう、A」
宮舘 「おはよう、早かったね?」
「今日は学校なかったから」
阿部「そういえばまだ高校生なりたてだもんね」
そう言って柔らかい笑みを浮かべるあべちゃんにつられて私の口角もあがる。
そんな中、隣に座っていた大くんが少し大きめな声で話し始めるから思わずびっくりして肩が揺れる。
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noa(プロフ) - さっちいさん» 教えていただきありがとうございます。一応全て確認しましたが見落としている可能性もあるため大目に見ていただけたら幸いです。ご指摘並びに閲覧ありがとうございました。 (2021年6月1日 1時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - 途中から(名前)が茉白になってしまっています (2021年5月31日 13時) (レス) id: 75e30b5afd (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 今コロナウイルス流行ってるのでお互い気をつけましょう (2021年5月19日 0時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます…!とても嬉しいお言葉を頂けて更新頑張れそうです…!これからも楽しんで頂けたら幸いです (2021年5月15日 19時) (レス) id: 2924d34ba4 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年5月15日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:noa | 作成日時:2021年5月9日 1時