. ページ12
.
じっと彼の言葉を待っていると、先程より強い眼差しをした滝沢さんと目が合い、固唾を呑む。
そうして開かれた彼の口から放たれた言葉は耳を疑う内容だったのだ。
「お前にSnowManとして活動して欲しい。」
「えっ、」
「どちらにとってもいい刺激になると思うんだ」
「だめ、ですよ」
「なんでか聞いてもいいか?」
優しく問いかけてくれる滝沢さんの言葉に頷きゆっくり自分の思っていることを紡いでいく。
「いくら私が努力したところで男女間の壁は越えられないからきっと彼らの足でまといになってしまいます。
それに彼らはとっても実力のあるグループですよね?私なんかじゃ追いつくのに凄く時間が掛かりますし何より役不足です。
それにファンとしては好きなグループに女が入るなんてきっと嫌だと思うんです。あちらのファンの方々に嫌な思いをさせたくはないです。
この他にも私が入ったらSnowManにとってデメリットになることが多く出てくると思うので、迷惑になってしますし私はそのお話を受けることは出来ないです。」
「、だそうだがお前らはどうしたい」
拙いけれど自分の考えていることを吐露したところ滝沢さんは声を張り私ではない"誰か"に意見を求めるうな言葉を続けていて、思わず首を傾げた。
そんな私を他所にその言葉を合図に扉が開き今回の話の軸にあったSnowManの6人が入ってきた。
思いもよらぬ登場に呆気に取られ固まってしまった私を余所にリーダーの照くんが滝沢さんに伝えた言葉にさらに目を見張った。
「俺らは冬月AをSnowManに迎え入れたいです。
滝沢くんにも前々から言ってたと思うんですけど、本当はSnowMan結成の時からAと一緒に活動したいと思ってたんで迎えいれないっていう選択肢はなかったです。
他の5人もAはすごい実力があるって言ってたんで加入を反対してる奴はいません。
Aが考えている事も理解できてますけど、絶対俺らで守ります。
Aがいいなら加入して欲しい」
滝沢さんの方を向いていたのに、最後の言葉は私に真摯な目を向けて言ってくれるから思わず視線を下に移した。
絶対悲しませてしまうし大変だから迷惑掛けないようにしないと、と思うのに認められ、暖かく迎え入れようとしてくれる彼らの言葉に意思が揺らいでしまう。
どうしよう、と思っていたら滝沢さんが優しい表情を
浮かべたまま口を開いた。
「Aは、どうしたい?」
856人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
noa(プロフ) - さっちいさん» 教えていただきありがとうございます。一応全て確認しましたが見落としている可能性もあるため大目に見ていただけたら幸いです。ご指摘並びに閲覧ありがとうございました。 (2021年6月1日 1時) (レス) id: 4b26657acc (このIDを非表示/違反報告)
さっちい(プロフ) - 途中から(名前)が茉白になってしまっています (2021年5月31日 13時) (レス) id: 75e30b5afd (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 今コロナウイルス流行ってるのでお互い気をつけましょう (2021年5月19日 0時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
noa(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます…!とても嬉しいお言葉を頂けて更新頑張れそうです…!これからも楽しんで頂けたら幸いです (2021年5月15日 19時) (レス) id: 2924d34ba4 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年5月15日 13時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:noa | 作成日時:2021年5月9日 1時