シンデレラストーリー (ページ1)

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昔話ページ1

俺は5歳の時歌舞伎町に捨てられた
理由はなんとなく分かってた

なんでも出来る兄がいたからだ
顔、学力、運動全てにおいて頂点にたっていた

そんな兄に比べれば俺はいらないだろう

「何も出来ない貴方を育てて行くのは嫌です。
誰かに拾って貰いなさい。」

というメモと共に捨てられた。

しかし、2人の姉さんが拾ってくれた

夜の仕事をしている人達だったが俺に愛情をくれた。

2人の為ならいくらでも頑張れた
外国語、ダンス、歌、全部好きか？と聞かれたら微妙と答えるだろう。でも2人が褒めてくれるから頑張れた

「Aは本当に頑張り屋さんだねー！ねーちゃん達の誇りだよ！」と、褒めてくれる姉さんが大好きだった

しかし、ついてない俺の人生はとことんついてないらしい

不慮の事故で2人とも亡くなってしまった

色々なショックで頭がおかしくなり、俺は不良になった

そして14歳の真冬の夜12時
珍しく喧嘩に負けてしまった俺は雨が降る中ゴミ箱に入っていたギターで歌を歌っていた

パチパチ

『誰？』

PD「韓国でプロデューサーをしているものだよ。君をスカウトしたいんだ」

あれ程学校から知らない人にはついて行かないと言われていたのに、こんな時間に歩いている人なんて変人に決まっているのに

『あなたに人生賭けたら幸せになります？』

PD「僕が責任もって幸せにしてあげるよ」

『決めた、俺の人生、あなたに賭ける』

俺は差し出された手を取った