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A:凛…
凛:ん?
A:今日はもう、帰っていいかな?
凛:いいよ、私飲んじゃったからな…
Aに運転してもらうつもりだったし
代行で帰るか
遥輝:えー、俺まだ凛と飲みたい
凛:でも、A一人で家にかえすのは
遥輝:おるやん、そこに
遥輝が指さしたのは
卓:…おれ?
遥輝:卓さん飲んでないでしょ?
A送ってください
A:タクシーでかえるよ
凛:だめ、心配
誰かつけて帰らないと
卓:凛…
凛:…このチャンス無駄にしないでよ?
お父さんには無断なんだから
部屋に戻ると遥輝と仲良く話してるA
遥輝:土曜日どこいくか決めてや
A:玲愛は夜景見たいってよく言うよ
遥輝:おけ、探しとく
ぁ、卓さん
卓:送る…遥輝どいて
遥輝:はい
A:あの、…ちょ…っ!
凛:(軽々と…)
遥輝:(卓さん!今日はよりイケメンっ!)
卓:大人しくして、落ちる
凛:(もっと優しく!!)
遥輝:(言葉に刺ありすぎ!!)
抱きかかえて、卓さんが出ていった
部屋の中には大きなため息が漏れる
遥輝:先が長い
凛:ナイスアシスト
遥輝:そっちこそ
ハイタッチ
凛:卓さん呼びはダメだわ
遥輝:卓さんびくってなってたな
凛:付き合ってた時は卓って呼んでたけどね卓さん今日ずっとソワソワしてた
遥輝:ほんま、不器用やな
凛:内心嬉しくてたまらなかったと
思うけどね
A、苦しいかもしれないけど…頑張れ
祈るように卓さんからの電話を待った
A:あの
恥ずかしいからおろしてください
卓:しゃーしか
A:しゃあしい?
卓:うるさい。
A:…
腕の中にいるのは紛れもないAで
この匂いも、声も…懐かしい
卓:家、どこ?
A:卓さん……ほんとに1人で
卓:…A
A:え?
卓:…いいから、家どこ?
こーなったらどっちも引かないんだろうな
A:ナビ借りてもいいですか?
卓:ん
打ち込むと軽く画面を操作して
流れてた音楽を小さくして
車が動き出す
最初の信号にあたるまで無言で
卓:なんの仕事しとるん?
A:…高校教師を
卓:頭いいんやね、羨ましか
A:いえ…そんなことないですよ
卓:…楽しい?
A:夢だったから…毎日幸せです
卓:そっか…
それきり…
卓さんが言葉を発することは無かった
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優乃(プロフ) - chiimero0922さん» ありがとうございます! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 3c95d94fc2 (このIDを非表示/違反報告)
chiimero0922(プロフ) - この小説楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2019年1月2日 22時) (レス) id: 25a2506573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優乃 | 作成日時:2018年12月3日 3時