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卓:A……
小さく呟いた名前もかき消されるほどの
大歓声の中
今日も変わらず小さな枠の中に立つ
遥輝:卓さーん、ナイスバッティング
卓:ん、……遥輝が走らんけん
タイムリーつかんやったやん
遥輝:やってー、ファウルかと思ったんです
卓:冗談や、はよ守備つくよ
無造作に置かれたグラブを手に
ベンチを出る
凛:卓さん
卓:凛……
凛:飲み行きません?
卓:明日も試合なんだけど
凛:じゃあご飯奢ってください
卓:てかお前どうやって入ってきたと
凛:んー、色目?
卓:……。
凛:関係者パス持ってたから
卓:あぁ、記者なったんだっけ?
凛:そうです
卓:着替えてくるけん待っとって
凛:卓さん
卓:ん?
凛:高級寿司で♡
卓:……うざっ
試合終わり、、直ぐに裏にもどれば
高校の時の後輩
そして最近スポーツ記者になった凛
Aを紹介してくれたのも
凛だった
凛:ぁー、仕事終わりのビールは最高だね
卓:男かよ
凛:彼氏できましたけど、、
卓:だれ……
ジャーンっと見せてきた写真
卓:ふーん
凛:もう玉の輿とか言ってられない
卓:気をつけろよ……
凛:先輩
卓:ん?
凛:……苦しいよ
ごめんな……
卓:凛……
お酒のせいでもない、、
これが凛の本音で
凛:先輩のばか……。
卓:おい、……寝んな
凛:……zzz
ご勘定だけして、、
凛の携帯から彼氏らしき人を探して
連絡する
遥輝:卓さん、今帰りですか?
卓:おう、遥輝は?
遥輝:売店でお茶買いに
卓:煙草、やめたら?
遥輝:依存レベルっすよ笑
ん?……卓さん女の匂いする
卓:後輩だよ
遥輝:へー(ニヤニヤ
卓:ほんとに、なんもない
遥輝:こんな時間にー?
卓:しゃあしい
遥輝:ぁ、そうだ
卓さんって彼女いない歴何年っすか?
卓:……は?
遥輝:今度、
モデルの人集めてくれるらしいっすよ!
卓:俺はいいかな
遥輝:またー、結婚したいしたい言う割に
出会いの場に行かへん…
なんか隠してます??
卓:……別に
遥輝:東京くらいしか遊べへんしな
卓:程々にしろよ?
遥輝:はーい
遥輝はホントにモテる
女の扱い方が分かってるかのように
卓:……アホだな
離れたのは紛れもない自分
逃げたのも自分……。
それでもこの2年ずっと変えられなかった
卓:会いたい……A
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優乃(プロフ) - chiimero0922さん» ありがとうございます! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 3c95d94fc2 (このIDを非表示/違反報告)
chiimero0922(プロフ) - この小説楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2019年1月2日 22時) (レス) id: 25a2506573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優乃 | 作成日時:2018年12月3日 3時