ラピスラズリ4

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名字を重ねてまだ3ヶ月
変わったことは…特になくて
遠征に行く、試合に行く勇人を見送って
体にいいメニューを考えて
帰ってきたら…その逞しい腕に包まれて

ほんのたまに…甘い言葉を言ってくれて
唯一変わったことは

「勇人…」

勇人:ん？

付き合っている時より私の問いかけに対しての返答が少し優しくなったこと…笑

「…呼んだだけ」

勇人:…なんやねん

「北海道は寒いね」

勇人:東京…帰る？笑

「東京も寒いよ…」

勇人:A

「なーに？」

勇人:例え話やで？もし俺が頭部死球うけて
脳震盪おこしてAの記憶だけなくしたら
Aはどうする？

「んー…あなたの熱狂的なファンですって言うかな」

勇人:ドラマでな…実話やで？事故にあった彼氏が記憶をなくして彼女に向かって誰って言って
彼女は涙も見せず友達って応えたんやけど

「ん…」

勇人:記憶を戻すことは不可能に近かったらしくて
それでも結局彼氏の方はまた彼女に恋をした
めっちゃすごくない？

「余程いい女だったんだね」

勇人:俺がもしその立場やったら俺もまたAに恋するかな

「どうだろ…」

勇人:Aは付き合う？記憶のない俺とまた恋愛できる？

「うん…無口になってもいたずらしない爽やかくんになっても多分…私はまた勇人に恋すると思うよ！
案外…勇人ってそういうの夢見がちだよね笑」

勇人:実話やったから想像してしまうんやて

「仮想結婚がなかったら勇人に会うことはなかったかもしれないけどどこかで会ってたんじゃないかな
それか勇人が探し出してくれそう」

勇人:なんで？笑

「犬並みに嗅覚がいいから笑
どんな出会い方でも勇人に惚れてたと思うよ」

勇人:…俺にベタ惚れやな？笑

「そうですよー…家庭に入るんだからそれなりに縛り付けるからね」

勇人:…こわっ

「勇人に捨てられたら生きていけないもん」

勇人:職…ないもんな笑

「遊んだら…覚悟しててね」

勇人:出来ひん…バック怖いもん

「…キャバクラ行ったら家出するから」

勇人:…付き合いでも？

「時と場合による」

勇人:そこは許してやー

「やだ…行ったら勇人モテるもん」

勇人:先輩は行きたがるやん？

「なにその…行かないといけないみたいな言い方…」

勇人:俺には世界一可愛い嫁がおるからな

「ふふっ…許してあげよう」

勇人:ふは…甘っ

「んッ…///」

勇人:付き合いでも行かねーよ

「約束？」

勇人:今、誓った

「キスだけ？」

勇人:誓約書書こか？笑

「いいよ、信じてるから」

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