To be or not to be

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あの大将も心なしか嬉しそう
顔がデレてる

まぁ可愛いもんな
あまり大々的には聞こえんけど

後輩も先輩もコソコソ
Aの事噂してるし

Aが人気者で中心人物になるのも
時間の問題やな

遥輝:A…次走るから

A:了解です…しょうさんまた色々
聞かせてください

F6:おう笑


A:遥輝…待って

遥輝:ん？

A:靴紐…ちゃんと結んだ方がいいよ

スっとしゃがんで
靴紐を結んでくれる

A:こーやってしたら解けないんだよ！

遥輝:そうなんや

A:興味なさげー

遥輝:そんなことないで

A:目泳いでるから笑



一通り遥輝の一日の活動をみて
スケジュールを確認して

お昼休憩になったから
遥輝と別れてスタッフルームに
向かってると

ふいに後ろから手を掴まれて
壁に押し付けられる

A:いたっ…

「久しぶりやな…悪女」

A:…みゃーさん
その呼び名は表で出さないで

宮西:ここで何しとんねん

A:…狩りよ狩り

宮西:今度は遥輝か？

A:ふふ…邪魔しないで

宮西:俺は忘れてないからな…

A:それは…私のカラダ？
それとも…

"ホントニアイシアッテタコト？"

宮西:黙れ

A:んっ…

カリッと唇を噛まれて
久しぶりに感じる熱に
クラっときて腰に手を回して
キスに応える



宮西:遥輝はあー見えて
意思強いぞやめとけ

A:ふーん
尚更燃えるじゃない

腕を組んで見上げてくる姿は
相変わらずなもので

健気にこいつのこと愛してた
あん時の自分がバカバカしい

A:結局…私のことを捨てたのは
みゃーさんだから

猫みたいに
懐いたと思ったら構うと離れて
構わなかったら寂しがる

そんな彼女を裏切ったのも自分

宮西:俺が既婚者なの知ってて
近づいたのはお前や


"Aー"

A:呼んでる…離して

宮西:…チームの仲だけは壊すなよ

A:はいはい
じゃあね…尚さん


宮西:なんやねん…ズルい女やわ

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