ラピスラズリ2

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「ただいまー」

キャンキャン

「モカー♡」

モカを抱き上げてリビングに行くと

勇人:おかえり

翔:お邪魔してます

遥輝:一昨日ぶりです

「中島さんは？」

翔:野暮用で…笑

「いらっしゃい？笑」

遥輝:仕事終わりっすか？

「うん」

勇人:今日お母さんがもんじゃ食べたいって
材料は入ってるらしいけど

「あー…わかった、作るよ」

モカを下ろしてキッチンに行く

「べビスタまで…ご丁寧に笑」

ホットプレートを出して材料を用意して

ピピピッ

「げ…」

勇人:でーへんの？

「油引いてあっためといて」


「もしもし」

唯:あ…ごめん。今、暇じゃないよね？

「暇じゃないです。何かあったんですか？」

唯:大規模火災があったみたいでうちに
やばい量くるって多分ヘルプ出るから
先に呼んどこうかなって

「了解です…ちょっと遅れます」

唯:うん、まだ確認作業中で
中入れてないみたいだから

「はーい」


ちょうどテレビのニュースも速報で
取り上げてるみたいで

翔:やばっ…

遥輝:この救急車…

「ざっと50人かな…」

勇人:ん？

「ヘルプの電話きたから戻らないと…」

遥輝:もしかして…これっすか？

「うん」

勇人:ここには行かんよな？！

「病院待機だと思うけどやばくなったら乗るかも」

勇人:怪我したらあかんで

「分かってるよ…さ…焼こ」

翔:行かないんっすか？

「だって…まだ救助入れてないみたいだから」

遥輝:今のうちに焼き方覚えとかないと

「具材だけを入れて…焼いてね」

遥輝くんが焼くみたいで
器用なのか1発で覚えてくれたから

着替え3着を用意して
ついでにお母さんたちの分も

お風呂に入ってから家を出る

勇人:気をつけてな

「寝てていいからね
多分帰れないから」

勇人:おう

「じゃあ行ってきます」

勇人:行ってらっしゃい

遥輝:頑張ってねー

翔:寝れる時は寝るんっすよ？

「ありがとう！」

バッタバタで出ていった

翔:女優の時と変わらない生活なんじゃ

遥輝:看護資格あるだけでこんな違うんっすね

勇人:まぁ慣れてるやろうけど…倒れそうで怖い

遥輝:てかAさんが准看護師の資格
持ってたのに驚きっす！

翔:確かに

勇人:元々お父さんは
医者にするつもりやったらしいで！
芸能界入るなら看護師の資格ぐらいは持っとけって准看なら高校のうちにとれるから取ったらしいよ

2人:そうなんっすね

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