【呪術廻戦】あなたの色んな反応見てみたい。

声が。 ページ19

▽ ▽ ▽



死んでしまったあなたの笑顔は鮮明に思い出せるのに、声が思い出せない。



▽ ▽ ▽






▷虎杖悠仁

「あ、れ……」

ふとあなたの写真を見て、この時あなたは何を言っていたんだろう、と考えたところで、声が思い出せないことに気が付きます。
忘れたくないのに、声は形にならないから忘れてしまう。
怖くなって彼は耳を塞ぐでしょう。




▷伏黒恵

「ごめん。……ごめん」

ベッドに腰掛けて、手を組んで、祈るように額に当てます。
時と共に消えていくあなたの記憶に、亡くなったあなたへの罪悪感が溜まります。
伏黒くん。と呼んだあなたの唇は思い出せても、声だけがどうしても思い出せない。




▷五条悟

「……。」

彼は奇抜な目隠しに加えてイヤホンを付けるようになります。
中には、数少ないあなたのムービーから取り出した声がずっと再生されています。
こうして聞いてもイヤホンを外したら数時間で抜けるように耳には何も残らないから、絶対に外さないんです。




▷夏油傑

「君の声が、消えていってしまうんだ」

時間があれば、あなたの遺骨が入っている瓶に話し掛けるようになります。
その内容は全て懺悔で、もうあなたはいないのに、あなたに許してもらおうとします。




▷七海健人

「働き詰めなら、言い訳になるでしょう」

前とは一転、彼は倒れてしまうまで呪霊殺しへ勤しむようになります。
働いて疲れてあなたを思い出す暇も無くなってしまえば、言い訳になると。
本当は、少しでもミスをしてあなたの元へ行ければなんて。




追加▷東堂葵

「……」

彼はあなたの声を忘れてしまっても、強く動揺することはありません。
あなたとの思い出は声だけではないから、と写真やムービーなんかを大事にしています。
けれど、たまに遠くを見てはあなたならこの光景をどんな言葉にするだろうと考えたり、しなかったり。




追加▷狗巻棘

「"思い出せ"、"思い出せ"。…"忘れるな"」

ぶつぶつと自室で自身に呪いを掛けます。
絶対にあなたの記憶が抜けないように、忘れられないように。
そうして尚自分を呼ぶあなたの声が残って、逆に苦しくなるのです。

□→←□□

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す