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すぐさま東堂が虎杖と花御の位置を入れ替える。
「東堂!コウ先輩!」
「
【(悪魔のあの底なしに溢れ出る呪力…恐らく防御できないだろう。先程の種子も未だ深く根付いている。蝕み続ける呪いの種子に耐えられなくなるのも時間の問題…!)】
種子が当たる直前に種子の性質を見抜き呪力の防御を解除した東堂と違って、莫大な呪力の塊であるが故に呪力の防御を解除できないコウは種子にやられるかに見えた。
だが重力を巧みに操作し降り掛かる全ての種子の重力加速度の向きを変え、全く別の方向に飛ばす。
負荷によってコウの片腕が吹き飛んだ。
「あらら。使い過ぎちゃった」
「無事かシスター!」
いつの間にか游雲と虎杖を入れ替え、花御の顔面に一撃を入れていた東堂がコウの横にやって来る。
「顔の木が脆いんだっけ」
「ああ。だがコレでも仕留めきれん」
「じゃあ実験パート2といこうか」
するとつい今さっき吹き飛んだ腕を掴み、花御に投げる。
またしても弾丸の速さで飛ぶそれに東堂も花御もギョッとするが、あっさり花御に躱されてしまう。
だが。
【!?追跡…!またか!】
避けれたものの、腕は軌道を変え花御に迫る。
そして花御の背中に直撃し、大きく爆発した。
煙が晴れ、コウと東堂が目にしたのは、上半身の右側のほとんどを抉られた花御。
【これほどだとは…。できることなら使いたくなかったが、仕方ない】
反転術式も思うように使えないのか、花御は残った左腕で地面に触れる。
すると辺りの草木が枯れていき、花御にその生命力が呪力として供給されていく。
コウによって抉られた上半身もみるみる再生していった。
「東堂!コウ先輩!」
游雲との入れ替わりで遠くに飛ばされた虎杖が戻って来る。
「来るなブラザー!とんでもない呪力出力だ!」
「東堂君も逃げた方がいいよ。私は平気だけど、君じゃただでは済まない」
【貴方の術式があれば躱すのは容易いでしょう。”悪魔”の少女なら尚更。ならばどうするか】
(!…領域!そう来るなら______)
花御の行動に予測がついたコウは自身の腹部に手を伸ばす。
(
腹に深く根付き、コウの莫大な呪力によって成長した木の根を思い切り引っ張る。
「下手に触るなシスター!腹が裂けるぞ!」
【愚かですね】
東堂の忠告や花御の嘲笑を無視し、根を思い切り引きちぎる。
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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時