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「コウ…先輩…?」



コウは先程自ら切り落とした首に近付き、髪を掴んで持ち上げる。



「これが私のもう一つの術式。見た目がこれだから普段は隠してるんだ。発動条件も首を落とすことだから痛いし」



そして自分の頭を花御目掛けて投げ付ける。

先程までとは違って銃弾のようなスピードで飛ぶそれを花御は間一髪で避ける。

花御に当たるはずだったコウの首は、後方で大きく爆発した。



「な…」


「…ブラザー、しばらくは彼女に任せよう。下手に動けば巻き込まれる。オマエらはさっさと帳を出ろ」



東堂は虎杖を手で制しながら、呆然とコウを見つめるパンダ達に指示をする。



「「あ、あぁ…」」



見たことのない同期の姿に驚きを隠せないパンダと真希が歯切れ悪く返事をする。

幼い頃から関わりのあった伏黒はコウが何かを隠していることに何となく気付いていたが、ここまでだとは思っておらず、衝撃のあまり声が出なかった。


頭部が怪物へと変貌を遂げたコウが物凄い速さで花御に向かう。



「私はね、ただの被験者だったんだ。軍の生物兵器みたいな。人間として生きることと引き換えに、最強の力を手に入れた。ま、こんな力いらないけど」



話しながら花御に次々と拳や蹴りをかましていく。



【っ…私は貴方に危害を加えるつもりはない。私は貴方の力に心酔しています(・・・・・・・)


「心酔?趣味悪いね」



距離を取り構える花御に手をかざす。

すると花御の頭上に下向きの矢印が現れる。

そしてコウの指の動きに合わせて矢印が下に伸びた。

その途端、花御に莫大な重力が降り掛かる。

必死に体勢を保つが、地面はひび割れ沈み込み、周りの草花は全て地にひれ伏している。



「…ッ…流石特級…這いつくばらないか」



体への負荷で、コウは口から大量の血を流す。



【重力を操作…聞いていた通り、恐ろしい術式だ】


(“聞いていた”…?)

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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時

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