検索窓
今日:15 hit、昨日:20 hit、合計:39,833 hit

37 ページ39

「なんだ…!?」


「爆発…!コウ先輩の術式かもしれません」



コウより先に外へ出ていた伏黒達が爆発音の方を振り返る。

押し寄せる爆風と巻き上がる砂煙で何が起こったのかよく見えない。

すると三人の後ろに誰かが静かに降り立つ。



「いやぁ、やっぱ本気出さないと倒せそうにないや」



慌てて振り返ればそこには爆発に巻き込まれたのか、ボロボロのコウの姿があった。



「先輩ッ…アンタ、腕…!」


「おかか!」



驚くべきは彼女の腕。

コウの右腕は肩下からごっそり捥ぎ取られていた。



「おい!来るぞ!」



加茂の声で再び前を向く。

砂煙が晴れ、彼らの目に入ったのは脇腹の辺りを抉り取られた花御の姿。



「アレに深手を負わせた…!?」


「腕一本でこれかぁ。強くない?アイツ」


「コウ、オマエはもう戦えないだろう。下がっていろ」



反転術式を使って花御は抉られた部分を修復させていく。



【己を犠牲にした術式…中々強力ですが、その程度では私を倒すことはできませんよ】


「ムカつく」


「先輩は下がって!」



伏黒がコウの前に出て、鵺を出す。



「狗巻先輩が止めてくれる。ビビらずいけ」



真っ直ぐに花御に向かっていく鵺。

それに合わせて狗巻が呪言で花御の動きを止めるはずだったのだが、同時に二か所で赤が飛び散る。

何度も特級相手に呪言を使い続けた狗巻の喉が潰れ、花御の腕が鵺の胸を貫いた。



(先に限界が来たのはこっちか!)



加茂の意識が狗巻に向いた途端、花御が動き出す。

花御の攻撃をモロにくらった加茂が勢いよく飛ばされる。

花御が更なる攻撃を入れようとしたところで加茂を伏黒が受け止めた。



「生きてますか!加茂さん!」


「強い言霊を使ってないのに棘の喉が潰れた。さてここでクエスチョン。どうするべきかな?」


「こんな時に何ふざけてんだアンタ!腕なくなってんなら前線に出ないでくださいよ!」



狗巻を支えながらいつも通り意味不明なコウ。



【そのナマクラでは私は斬れませんよ】



花御が言い終えると同時に、背後から真希が刀を振り下ろす。

だがその言葉通り、刀は簡単に砕け散ってしまった。



「チッ」



即座に距離を詰めた伏黒が影に隠し入れていた刀を振るう。

上手く不意をつけたのか、花御の顔の木が切り落とされた。



【こちらの刀は悪くない】



顔の木を反転術式で再生させる花御。

その隙に伏黒が影からとある呪具を取り出し、真希に手渡す。



「もっといいのがあるぜ。これを使うのは胸糞悪ィけどな」

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 伏黒恵
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。