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加茂が感嘆を漏らした隙に、コウが加茂の背後に回り大きく足を振り上げる。
(っ!速い!)
呪力の籠もった蹴りが見事命中し、大穴を空けた壁から外へ放り出される。
「広く使おうよ。近接とかそういうのどうでもいいくらいに」
穴からコウも飛び降りる。
「御三家の人間として正しい判断をする。随分ご立派だけど、それを御三家でも、ましてや日本人でもない私がねじ伏せたらどうなっちゃうのかな?」
その様子はまるで空中浮遊を楽しむかのようで、真っ逆さまに落ちていく。
「君が何背負ってるかとかどうでもいいけど、私のカワイイ後輩をいじめるのはいただけないね」
「私は、負けるわけにはいかないのだ!」
「いいね!久しぶりに楽しめそう」
加茂が隠し持っていた輸血パックを取り出し、戦いが今まさに激化するという時。
巨大な木の根が津波のように押し寄せてきた。
「なっ!?」
「狗巻先輩!?」
「あ、棘だ」
木の根の下を走る狗巻が三人に気付く。
「《逃げろ》」
呪言によって三人はすぐさま走り出す。
その途端、高専一帯に帳が降りた。
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シバ(プロフ) - 春光さん» ありがとうございます‼︎めちゃくちゃ嬉しいです😭拙い内容かもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2022年4月9日 23時) (レス) id: 23e6976bb8 (このIDを非表示/違反報告)
春光 - 私的に凄い好きな物語でした。◕‿◕。 後編、楽しみです。更新頑張ってください!! (2022年4月3日 15時) (レス) @page49 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シバ | 作成日時:2022年3月27日 1時